フランクフルトでプレーする元日本代表MF長谷部誠【写真:Getty Images】

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「シュポルト・ビルト」のインタビューで今夏満了となる契約について言及

 フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠がドイツ誌「シュポルト・ビルト」のインタビュー取材に応じ、そのなかで今夏で満了となるフランクフルトとの契約を延長し、現役を続行することを望んでいると明言した。

 ブンデスリーガ現役最年長選手であり、先月18日に37歳の誕生日を迎えた長谷部だが、今季はここまでリーグ戦21試合中17試合に先発出場、さらに前主将のDFダビド・アブラハムが退団してからの第17節以降はゲームキャプテンを務め続けるなど、フランクフルトでの存在感は依然として圧倒的だ。さらにブンデスリーガ公式サイトによると、前節までの長谷部のパス成功率90.03%はリーグ全体で9位、デュエル勝率55%はチーム内4位の数字であり、パフォーマンスが全く衰えていないことはデータ上でも証明されている。

 長谷部の健在ぶりを見て、フランクフルト幹部も契約延長を検討し始めているとドイツ紙「ビルト」が今月初めに報じたが、長谷部も現役続行に迷いはないようだ。長谷部はインタビューの中で自身の去就について問われると、「僕はこのチームでプレーし続けたいと思っています。でも、クラブにプレッシャーをかけたくはありません。これから数週間以内にそれについて話し合うことになると思います」と発言し、来季以降もフランクフルトでプレーしたいとの希望を口にした。

 現在のチーム状態も、長谷部の気持ちを現役続行に向かわせる理由の一つかもしれない。フランクフルトは第12節ボルシアMG戦(3-3)から前節ケルン戦(2-0)まで10試合負けなし、順位も3位まで上昇し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権も十分に狙える位置につけている。「僕が7年前にこのクラブに来た頃は、毎年のように残留争いのなかにいました。今のチームは、僕がプレーしてきたなかでベストのチームです。バイエルンのすぐ後ろの位置まで行けると思います」と、長谷部も今のチームへの手応えを語っている。

 もはや日本だけでなくドイツでもレジェンドの1人に数えられつつある長谷部の雄姿が来季も見られる可能性は、日増しに高まっているようだ。
(Football ZONE web編集部)