唐田えりか(写真・時事通信)

「かつては、落ち目の女優に大枚をはたいて脱がせて、映画の目玉にするという手法が主流でしたが、ここ10年ほど前からその流れが変わってきています」

 そう語るのは、とある映画プロデューサーだ。

「第一線で活躍している女優でも、『作品に必然性があれば、裸もいとわない』という女優が増えてきています。事実、二階堂ふみさんはCMばかりか、後にNHKの朝ドラのヒロインまで務めたにもかかわらず、『リバーズ・エッジ』では、バストトップも露わにヌードシーンを演じています。

 吉高由里子さんは『蛇にピアス』で、満島ひかりさんも『海辺の生と死』でヌードになっていますが、その後も活躍を続けていますからね。

 今も昔も、映画業界にとって女優のヌードは “キラーコンテンツ” 。製作会社のプロデューサーやキャスティング担当者らは、『次はどの女優を口説くか』と血眼になって探していますよ」(前出・プロデューサー)

 今回、映画製作会社のプロデューサーやキャスティング担当、計33人に「次に脱がせる」と目論んでいる女優の名前を挙げてもらった。彼らの証言をもとに、知られざる “出演交渉” 一端を明かす。まずは、【ヌード実現が濃厚で、製作準備に取りかかっている段階】という女優を紹介しよう。

 筆頭は、ともさかりえ(41)。関係者の証言を聞く限り、話は順調に進んでいるという。役どころは、事件の容疑者の愛人役。彼女の自宅マンションを刑事が張り込むなか、夜な夜な複数の男が彼女のもとを訪れる。

 刑事が窓の隙間から覗き見ると男女の情事が繰り広げられているが、刑事は容疑者の愛人である彼女に対して、別の感情を抱いていく……というストーリーだそうだ。

「ともさかさんの、もの悲しい雰囲気が、この作品のヒロイン像にぴったりなんです。踏み越えてはいけない一線を前にした刑事の姿が、世の男性たちに重なるものと自負しています。ともさかさんが、複数の男と背徳感満載の濡れ場を見せてくれるものと期待しています」(プロデューサーA氏)

 別の映画製作会社のプロデューサーも、「彼女で企画を進める予定」と明かす。

「本人いわく、『来た仕事は、ありがたくお受けしたい』とのこと。女優としての代表作に出演して、再び存在感を示したいという意欲を感じます。

 企画の細部は明かせませんが、和装に興味があるそうで、ある女性監督にフィーチャーした作品を作ってもらいたいと考えています。大人の女性にしか表現できない “エロティシズム” を演じてくれるはずです」

 2人めは、元SPEEDの上原多香子(38)。スキャンダルで表舞台から遠ざかっているが、インスタグラムやツイッターを開設し、活動を再開しつつある。ヌードのオファーは、今までも相当数あったという。

「今回は、『花と蛇』のような官能の世界を、どっぷりと描きたいと考えています。上原さんは和服も似合うので、着物がはだけたエロスは絶妙かと。

『ヌードシーンがある作品』という前提でオファーしています。起死回生を狙った企画で、ギャラも破格の約1000万円を用意し、写真集でのメディアミックスも視野に入れています。

 じつは過去に何度も断わられているのですが、有力なキャスティング担当者を通じて交渉をしており、ヌードの条件もクリアできそうだと報告を受けています」(プロデューサーB氏)

 これらの映画は、現段階では製作されていないが、「準備中」あるいは「最終段階」で、映画関係者いわく「実現の可能性は80%」というから、かなり期待が持てるのではないだろうか。

 さて次は、【ヌードになることを前提に、交渉を進めている段階】という女優を見てみよう。まず名前が挙がったのが、香里奈(36)だ。

 映画の主演作は2012年以降ない彼女。事務所は、作品次第ではヌードにチャレンジさせたい意向があるという。候補に挙がっているのは、香里奈の代表作ともいえるドラマ『リアル・クローズ』を踏襲した、ファッション業界の愛憎劇だという。

「3人の俳優との濡れ場を想定していて、不倫相手のデザイナー役とは燃え上がるような情事のシーンを、パトロンの老人役とは、なめくじが這うように香里奈さんの肢体が貪られるさまを、アシスタント役の若い男とは、女性上位の絡みのシーンを考えています」(プロデューサーC氏)

 続いては、グラビアアイドルとして活躍中の元女子アナ、脊山麻理子(40)。

「『映画で主演ならヌードもOK』と、積極的だと聞いています。グラビアやDVDは出し尽くした感が否めないですし、40歳になって若干体のラインが崩れかけているのも、逆にエロスを感じさせてくれます。

 ただ彼女の場合、セミヌードではぬるい感じになってしまうので、完脱ぎしてもらうことが必須ですね。SMなどを描いた作品も興味があるようで、本人も『映画に出るために、まずアナウンサーになった』とまで言っているそうですから、すべてをさらけ出してくれることを期待してます」(プロデューサーD氏)

 これらは、コロナ禍の状況で未着手の段階だが、各プロデューサーの証言をもとにすると、50%程度の実現率は見込めそうだ。

「2021年は勝負を懸ける年」と口説かれている、倉科カナ

 次は、【ヌード作品であることを前提とした出演交渉を受けた経験がある】女優を見ていこう。

 最初に名前があがったのは、「ミスマガジン2006」でグランプリに選ばれ、NHKの朝ドラのヒロインも務めた倉科カナ(33)。「グラビアアイドル時代は、推定Fカップといわれる巨乳がひときわ目立ちました」(プロデューサーP氏)といわれるように、童顔なのに、意外と巨乳というギャップが魅力のひとつだ。

「詳しい内容は明かせませんが、我々製作サイドから『倉科さんは女優として、2021年は勝負を懸ける年だ』と強く提案しています。

 彼女には、ある有名な文芸作品を映像化したものを演じてもらいたいと考えています。巨乳の持ち主ですし、破格のギャラも用意するつもりですよ」(プロデューサーE氏)

 2人めは、清純さが売りの本仮屋ユイカ(33)。おしとやかな笑顔が魅力の彼女も、気がつけば33歳。「ここらで、本格派の女優としてひと皮剥けるような作品を」と、まわりから口説かれているという。

「本仮屋さんと話をする機会があったのですが、『花魁のような役をやってみたい』という逆提案がありました。脱ぐことには抵抗がないのかもしれませんね。『意外でしょうけど、ビキニとか似合うんですよ』とも言っていました(笑)。

 詳しい企画内容は秘密ですが、ある漫画の映像化権を取得しています。単純な時代ものではおもしろみもないので、『さくらん』のような少しアバンギャルドな色使い、ポップなエロティックというか、そういった作品を考えています。出演が実現すれば、その自信のあるバストを、しっかり披露してもらいたいですね」(プロデューサーF氏)

 続いては、女性からの人気が高い栗山千明(36)。

「じつは栗山さんとは以前、ヌード作品への出演をお願いした過去があります。破談になった理由は明かせませんが、それ以降も交流は続いています。

 代わりに主演した女優さんが、その後にブレイクしたので、リップサービスかもしれませんが、『私が出演していたら運命が変わっていたかも』などと話していました。

 栗山さんが最近になって、長く在籍していた事務所から独立したので、再度アプローチしようと考えています」(プロデューサーG氏)

 東出昌大との不倫騒動で、世間を騒がせた唐田えりか(23)にも、ヌードの噂がある。「不倫騒動で認知度も上がり、今ヌードになれば話題になること必至でしょう」(プロデューサーP氏)と、業界からは期待度も高い。

 そんななか、「市川由衣が脱いで話題となった『海を感じる時』のような文芸作品をぶつけてみたい」と語る映像制作プロデューサーに、話を聞いた。

「いくつものヌード作品を手がけた有名監督のオリジナル作品で、堕落した遊女の役を考えています。私の知る限り、唐田さんには他社からも多数のオファーが寄せられています。

 私どもが自信を持っているのは、唐田さんが今回の監督の作品にシンパシーを感じていることと、監督が女優さんの再生に実績ある方ということ。唐田さんには、悲しくエロティックな、堕ちた遊女の役がハマるはずです。

 企画案では、妥協のないベッドシーンが用意されており、複数のお客さんとの濡れ場が見られるかもしれません」

 そして、雑誌『anan』のグラビアで見事なプロポーションを披露した三吉彩花(24)も、候補に挙がっている。自身のバストやスタイルには自信を持っていて、ヌードに関しても「よい作品であれば」と好感触を得ているという。

「ある監督が書いた、オリジナル脚本で企画しています。二階堂さんの活躍が刺激になっているようで、『ばるぼら』のような大人のエロスを想定しています。

 たとえば三吉さんが、かつて天才と呼ばれた老画家のモデルとなり、一糸纏わぬ姿を晒すというような感じですね。美しいバストはもちろん、スタイルが抜群という裸体を披露してもらいたいです」(プロデューサーG氏)

 彼女たちとは、具体的な交渉の前ということで、現段階での実現性は30%程度とのことだが、条件さえ揃えば……というところか。

元AKB48の増田有華は『全裸監督2』に出演

 最後は、『すでに撮影が終わってヌードになっている女優』を3人紹介しよう。2005年に子役デビューして以降、数多くのドラマや映画などで活躍する恒松祐里(22)は、2019年にNetflixで配信されて話題となったドラマの続編『全裸監督2』に出演する。

「役柄は、山田孝之さんが演じる村西とおる監督の後妻となる、AV女優の乃木真梨子役です。NHKの次期朝ドラ『おかえりモネ』で、主演の清原果耶さんの幼馴染み役での出演が決まっていますが、ヌードになることが前提のオファーを悩んだ末に、『女優として勝負を懸けたい』と挑んでくれました。

 AV撮影現場のヌードシーンだけでなく、山田さんが演じる村西監督とのからみもあり、まさしく全裸での奮闘です」(制作に関わったプロデューサー)

 同じく、『全裸監督2』に出演しているのが、2006年にAKB48の公演でデビューし、現在は女優業をメインに活動する増田有華(29)だ。

「元AKB48の彼女ですが、物怖じしない性格で役を勝ち取りました。著名な女優が多くオーディションに参加していましたが、増田さんが選ばれた理由は、なによりも積極性。事前のカメラテストでも、脱ぎっぷりはさすがでした。本編では、意外な形でヌードシーンを披露しています」(同前)

 3人めは、2017年に武井咲主演のドラマ『黒革の手帖』に出演した、さとうほなみ(31)。吉田浩太監督の『セクシャルドライブ』シリーズで、ヌードに挑んでいる。

「名前にピンとこない方がいるかもしれませんが、『ゲスの極み乙女。』のドラマー、ほな・いこかさんが女優として活動する際の芸名です。女優としても多くの出演実績がありますが、今回はシリーズ作品のひとつ『麻婆豆腐』に出演しています。

 さとうほなみさんは、Netflixで配信予定の『彼女』という映画でも、水原希子さんとともに主演を務め、こちらでもヌードになっていると聞いてます」(プロデューサーH氏)

 これらの女優たちのヌードをスクリーンで拝めるとなれば、話題沸騰は間違いない。“脱がせ屋” たちの手腕に期待したい! 次のページでは、本文に入り切らなかった「脱がせる女優」7人をご紹介する。

緊縛作品が期待される、藤井美菜

【ヌード実現が濃厚で製作準備に取りかかっている段階】

●藤井美菜(32)
「藤井さんは品のよさを感じさせる女優ですが、それを逆手にアプローチしています。ふだんの品行方正な姿から一転、男の言いなりになって麻縄で縛られ、全裸で恍惚の表情を見せる……そんな作品を考えています」(プロデューサーI氏)

●染谷有香(29)
「潜入捜査先で囚われの身となった染谷さんが、男たちからなぶりものにされる、喜多嶋舞さんが映画『GONIN2』でヌードになったときのイメージ。SMシーンもふんだんに入れて、脱ぎっぷりのよさを見せてほしいです」(プロデューサーJ氏)

【ヌードになることを前提に交渉を進めている段階】
●原幹恵(33)
「びっくりするような高額のギャラで、ヌード写真集の話が持ち込まれているそうです。ただ、原さん本人は『女優』というステータスにこだわっているそうなので、役柄次第では成立すると確信しています」(プロデューサーK氏)

●佐津川愛美(32)
「 “アニメ声ながら巨乳” というギャップが人気で、以前から『脱がせたい』と各社が狙っています。うちとしては彼女自身に、『監督を務めてもらい、女優である佐津川さんを脱がしてほしい』と、企画を打診しています」(プロデューサーL氏)

【ヌード作品を前提とした出演交渉を受けた経験がある女優】
●高橋由美子(47)
「かわいらしさや、マシュマロのようなバストは健在。ファンはまだまだいますし、本人から以前『懸けられる作品があれば』と、前向きな回答をもらっています。『鬼龍院花子の生涯』のような愛憎劇を打診したい」(プロデューサーM氏)

●夏帆(29)
「脱がせたい女優として、いつも名前が挙がっています。過去に際どい作品はいくつかありましたが、どこが夏帆さんを脱がせるか、競争のようになっています(笑)。本人よりも事務所サイドが堅いという話です」(プロデューサーN氏)

●小松菜奈(24)
「沢尻エリカさん主演の映画『ヘルタースケルター』で描いた世界観を、踏襲するものをイメージしています。昼は冴えないOLが、夜には着飾って高級娼婦として街に繰り出す……。テーマは、ずばり背徳感です」(プロデューサーO氏)

(週刊FLASH 2021年2月2日号)