2020年10月16日(金)に公開された劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の興行収入が、公開9週目の土・日の数字を加えて300億円を突破したことがわかりました。



新型コロナウイルスの影響で、公開時期を後ろ倒しにする作品が相次いだこともあってか、劇場版「鬼滅の刃」は公開初日に最大で42回上映する映画館が登場。35回以上上映の映画館が20館もあるなど、異例の規模での公開となりました。

その結果、公開日からの3連休で342万人を動員。興行収入も3日間だけで46億円を記録。以後も順調に数字を伸ばし、12月12日(土)からは入場者特典「来場者御礼スペシャルブック」の配布をスタート。



そして、2020年12月14日付で、とうとう累計興行収入が302億円に到達したことが発表されました。日本の歴代映画興行収入ランキング1位は、2001年7月20日に公開された宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の308億円なので、わずかに6億円差に迫る数字ということになります。

1位:千と千尋の神隠し(308億円/2001年公開)

2位:劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(302億円/2020年公開)

3位:タイタニック(262億円/1997年公開)

4位:アナと雪の女王(255億円/2013年公開)

5位:君の名は。(250.3億円/2016年公開)

6位:ハリー・ポッターと賢者の石(203億円/2001年公開)

7位:ハウルの動く城(196億円/2004年公開)

8位:もののけ姫(193億円/1997年公開)

9位:踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(173.5億円/2003年公開)

10位:ハリー・ポッターと秘密の部屋(173億円/2002年公開)

「鬼滅の刃」の興行収入、および観客動員数の推移は以下のような感じ。さすがに公開から2カ月を経ると勢いは落ちてきているものの、その状態でも1週間に10億円単位の興行収入が出ているという、恐るべき作品であることがわかります。

興行収入の縦軸の単位は「億円」。



観客動員数の横軸の単位は「万人」です。



2020年12月20日(日)には、劇場版より少し前の話にあたる「柱合会議・蝶屋敷編」が放送されます。これは、劇場版公開に合わせて放送された「那田蜘蛛山編」から続く話で、劇場版で活躍する炎柱・煉獄杏寿郎が本編に初登場するエピソードでもあるので、劇場版でしか「鬼滅の刃」を知らないといういう人は、これを見ると鬼殺隊とは何なのかがつかみやすいはずです。



ちなみに、原作の漫画「鬼滅の刃」は2016年に週刊少年ジャンプで連載がスタートし、2018年にアニメ化企画が発表されました。「那田蜘蛛山編」後半が収録された5巻が刊行された直後の開催となったAnimeJapan 2017の「アニメ化してほしいマンガ」に「宝石の国」などと並んで名前が挙がっており、当時から期待の作品だったことがうかがえます。

期待に十二分に応える作品を生み出したのは、劇場版「空の境界」シリーズ7部作(2007〜2009)や「Fate/Zero」(2011・2012)、「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」(2014〜2015)などを手がけたufotable。監督の外崎春雄さんは「ニニンがシノブ伝」(2004)や「テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION」(2007〜2012)、「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」(2016〜2017)などで知られています。