インテルで充実の時間を過ごすL・マルティネス photo/Getty Images

写真拡大

セリエAで暴れたアルゼンチン産のストライカーといえば、多くの人がガブリエル・バティストゥータを思い出すことだろう。フィオレンティーナやASローマなどで活躍した彼は、1990年代から2000年台前半にかけてセリエAを圧倒的な得点力で支配した。

しかし、時代も2020年を迎えた今、そんなバティストゥータの後継者とも言える存在がセリエAに出現している。インテルに所属するラウタロ・マルティネスだ。

昨季母国のアルゼンチンからイタリアに初上陸したL・マルティネス。移籍初年度こそ新たな環境に適応する時間を送ったが、今季は強力な相棒ロメル・ルカクを得たこともあり大ブレイクを果たしている。リーグ戦中断前まで公式戦31試合に出場して16ゴール。今やあのバルセロナも目をつけるほどのストライカーに成長した。

そんなL・マルティネスの才能を“バティストゥータ級”と称するのは、アルゼンチンの世代別代表で彼を指導した経験のあるフェルナンド・バティスタ氏だ。英『THE Sun』によると、同氏はあらゆる面でL・マルティネスのプレイはレジェンドを思い出させると主張。それだけでなく、この22歳はバティストゥータをも超えるポテンシャルを秘めているかもしれないと次のように語った。

「昔からラウタロのゴールに対する嗅覚は印象的だったよ。彼はまるでこれから起こることを予測しているかのようだったね。フィジカル的にもメンタル的にも優秀で、力強いシュートを放つ時も大きなテイクバックは必要としていなかった。まるでバティストゥータのようだったね。1対1の状況において、彼の空中戦やフィジカルの強さ、そしてスピードはバティストゥータに非常によく似ていた。ボールを持っている時なんかはより優れているかもしれなとさえ思ったよ」

身長174cmとそこまで大きくはないが、空中戦でもファイトできる万能タイプのL・マルティネス。はたして、このヤングFWはいずれアルゼンチンの偉大な先輩をも超える存在となれるのだろうか。22歳のこれからが非常に楽しみでならない。

●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!

電子マガジン最新号は、「欧州サムライ伝説」。中田英寿、小野伸二、中村俊輔など……、欧州で日本人フットボーラーの道を切り開いたパイオニアたちの偉業を、貴重な写真とともに振り返ります。

http://www.magazinegate.com/theworld/