「贅沢しているわけではないのに、お金がたまらない」。もし、そのように考えているなら、お金が貯まらない原因を誤解しているかもしれません。なぜなら、「贅沢」が、お金が貯まらない原因とは限らないからです。では、お金が貯まらない原因は何でしょうか。貯められない人にありがちな5つの行動パターンと対処方法についてお伝えします。

お金がない人のあるある習慣とは?


NG習慣(1) :「将来」よりも「今」を優先する

時間を子どもの頃に戻してみましょう。あなたは、今からお年玉をもらおうとしています。お年玉の金額は1万円です。しかし、今もらうのではなく、もし半年後にもらうと、1万5,000円もらえるとします。あなたは、お年玉を今もらいますか? それとも半年後にもらいますか?

お金を貯めたいのであれば、半年後にもらう方が貯められます。しかし、貯金ができない人は、今、お年玉をもらうことを選択してしまいがちです。それは、「将来」よりも「今」を優先してしまうからです。

アリとキリギリスのキリギリスタイプですね。たとえば、老後、必要になるお金のことを考えずに、今の生活を楽しむタイプです。あなたはどちらのタイプですか? まずは自分を知ることからはじめましょう。

NG習慣(2) : 「限定」に弱い

「本日限定! 有名店監修の贅沢プリン」。こんなプリンを見かけたら、買いますか? 買いませんか? 本日限定ですから、今日逃してしまうと、もう買えないかもしれません。プリンを買う予定はなかったけれど、つい買ってしまいたくなります。

それは、プリンに稀少性を感じ、この機会を逃すと損をするという気持ちが働いてしまうからです。

しかし、買う予定がなかったのであれば、ここで購入してしまうと無駄遣いであり、贅沢になっている可能性があります。「限定」で心を動かされたら、「今、本当に必要なのか?」と自分に問いかけてから買うことを意識してみましょう。

NG習慣(3) : 収入が少ないと思っている

収入が少なすぎるから、お金が貯まらないと思っているなら、収入に見合った生活ができていないのかもしれません。少ない収入の中で生活するのは確かに大変です。

収入を上げられるなら、それに越したことはないですが、上げられないのであれば、その収入の中でやりくりをしないといけません。今の収入でやりくりできる支出サイズまで、サイズダウンさせる必要があります。

まずは、固定費のうち、支出割合の大きいものから、改善をはじめましょう。1カ月の支出内容をチェックしてみてください。固定費の改善は、手間がかかりますから、面倒に思うかもしれませんが、ここで改善しないと、いつまでたっても「収入が少なくて家計が苦しい」状態から抜け出せません。

固定費を改善済みで、特に突出して支出が大きいものがなければ、全体的に生活レベルを落とすことを心がけましょう。

NG習慣(4) : プチ贅沢が多い

「今日は、仕事を頑張ったから」「今日は、給料日だから」と贅沢とまでは言わなくても自分へのごほうびや家族へのおみやげを買う頻度が多すぎていないですか?

プチ贅沢のレベルは、収入や家庭状況により人それぞれでしょう。プチ贅沢は悪いことではありません。むしろ、節約のストレスをなくすためには、必要なものと言えるでしょう。

しかし、たまに買うから「プチ贅沢」であって、頻繁に買うとプチ贅沢が日常になり、「プチ」のレベルが上がってしまいます。ごほうびは必要ですが、過度なごほうびは無駄遣いに直結します。「プチ贅沢」にとどまる頻度になるよう心がけましょう。

NG習慣(5) : 子どもへの出費は財布の紐が緩む

自分への出費ではなく、子どものものだからと、財布の紐が緩くなってしまうケースです。自分の洋服は買わないけれど、子どもの洋服はためらわずに買ってしまいがちです。しかし、子どものものであれ、自分のものであれ、必需品は購入が必要ですが、必要とは言えないものまで買ってしまうのは無駄遣いとなりかねません。

「子どものものだから」という理由は、買う理由にはならないのです。あくまでも「必要か」「必要でないか」を判断基準としましょう。

これから貯金体質になるために

お金が貯められない行動を5つ挙げました。当てはまるものがあるなら、まずは自分の行動を少し意識するようにしてみましょう。そして、節約することだけでなく積極的に貯めることにも挑戦してみましょう。

1年間でいくら貯めたいですか? 目標額を決めたら、その金額を12で割って1カ月あたりの貯金額を算出しましょう。たとえば、2年後に家族で海外旅行に行くために50万円貯めたいということであれば、月2万円を貯める計算になります。

いつまでに、いくら貯めるのかを決め、逆算して毎月の貯金額を算出しましょう。そして、今月分からさっそく貯金を始めます。貯金をすると決めたら、その気持ちが強いうちに行動することが大切です。できるだけ早く行動に移して、今月分の貯金を確保しておきましょう。