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リネンって聞いたことはあるけど、実際はどんな素材?意外と身近なところに潜んでいる、リネンの特徴を調査します!

■リネンとは?麻やリンネルとの違いや特徴を知ろう



出典:photoAC ※画像はイメージです

布の素材に詳しい人でなくとも、“リネン”という言葉を聞いたことのある人は多いはず。しかし、どんな素材のことを指すのかまでは知らないという人も少なくありません。“コットンリネンとは?”“フレンチリネンとは?“14番リネンとは?”など、リネンの違いを突き詰めていくととても奥深いものになります。まずは、リネンの特徴について知っていきましょう。



・リネンは“麻”や“リンネル”とは違う素材なのか



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リネンは、麻を使って作られている生地のひとつ。サラっとしたさわり心地で、寝具などにも用いられています。同じく麻を原料とした生地に、“リンネル”と呼ばれるものがあります。また“麻布”など、麻の素材感を活かしたものもあり、いったいどのように違うのかわからないという人も多いことでしょう。リネンもリンネルも同じ原料からできている生地であり、実は呼び方が違うだけ。リネンは英語、リンネルはフランス語で、生地としては同じものを指します。細い繊維を使うことによりなめらかな手ざわりになっているリネンに対し、麻と呼ばれる生地は繊維感の強いものがほとんど。亜麻を使ったリネンとは違い、大麻を原料としているものを麻と呼ぶのが一般的です。



・さまざまなものに使われているリネンの特徴



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リネンは、亜麻の茎を元に作られた繊維。綿とは違い、繊維がぎゅっと詰まった麻の茎の部分を使っているので、強度の高い生地として流通しています。亜麻が素材となっているため、ばつぐんの吸水性を誇ることでも知られているリネン。丈夫な上に長持ちするため、身近なものの素材として使われる機会も多くなっています。使うほどに肌なじみがよくなるので、長く使えるのもリネンの特徴です。



・強くて吸水性もいいリネンはどんなものに使われるの?



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ゴシゴシ洗っても傷みにくい生地であるリネンは、さまざまなものに活用されています。やわらかい風合いを引き立ててブラウスやシャツなどに使われたり、耐久性の高さからキッチンクロスなどに使われたりと、暮らしの近くにいつもある素材です。ホテルや病院のシーツ・まくらカバーなど、アメニティ類にもリネンの生地が大活躍。それだけ、使い勝手のいい生地なのです。

■リネンにはメリットだけでなくデメリットもある



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いいことづくしな印象を受けるリネンですが、少なからずデメリットがあるのも事実。リネンがもつデメリットもきちんと確認して、生活の中に取り入れていきましょう。

・リネンのメリットは強度の強さ!ゴシゴシ洗っても大丈夫



リネンのよさと言えば、なんといってもその強度。コットンとくらべて2倍、ウールとくらべれば4倍もの強度があると言われており、気兼ねなく使える生地として人々から親しまれています。水を吸うことによって、さらに強度が増すという説も。その上、発散性や通気性にも優れているため、洗ったあとも乾きやすいというメリットがあります。

・伸縮性がなくシワになりやすいのがリネンのデメリット



メリットがたくさんあるリネンですが、一方で他の生地に比べて伸縮性に乏しいというデメリットも。リネンは、ファッションアイテムにも使える生地でもありますがシワになりやすいため、気になる人にとっては扱いにくい素材だと感じることもあるでしょう。洗濯をするときは、脱水時間を短めにするのがポイント。他のものとわけて脱水し、干すときにパンパンと手でアイロンをかけてあげるとシワになりにくいのでおすすめです。

■軽やかで上品な印象が特徴!リネンを使った服3選



リネンは、軽やかかつ上品な印象になるため、ファッションに取り入れるのもおすすめです。リネン生地を使ったファッションで、大人っぽさを演出しましょう。

・残暑も乗り越えられるリネンのセットアップ



出典:秋まで使える!買い足したいプチプラ5ブランドのリネンセットアップまとめ @ yun_wearさん

リネンのナチュラルさを引き立てた、セットアップコーデ。夏の暑さを感じさせない、上品な雰囲気はリネンの生地を使っているからこそと言えます。アンニュイさも出て女性らしさが引き立つので、パンツコーデで女性らしくきめたいというときにもおすすめ。シンプルなデザインと色味が、リネンの素材感をより引き立てています。



・シャツはリネンの素材感と相性ばっちり!



出典:@ uniqlo_ginzaさん

リネンのふわっとした質感は、シャツと好相性。軽さのあるリネン素材を使うことで、独特の立体感が生まれます。着方にちょっと変化を加えるだけで、こなれ感を出すことも可能。上品に着こなすのはもちろん、変化をつけてコーデを楽しめるのもリネンの生地を使っているシャツならではだと言えます。『UNIQRO(ユニクロ)』などのプチプラブランドでも手に入るので、まだ持っていないという人はぜひ手に入れてみてください。



・リネン度100%な大人の技ありセットアップ



出典:秋まで使える!買い足したいプチプラ5ブランドのリネンセットアップまとめ @ yun_wearさん

リネンを使ったトップス×スカートという、リネン100%な組み合わせの技ありコーデ。落ち着いた雰囲気が出るだけでなく、着心地もいいのはリネンの生地を使っているアイテムの特徴です。リネン独特のシワ感が、ファッション全体に立体的な印象をプラス。シンプルに見えて素材感にこだわるのは、おしゃれ上級者へ仲間入りするための第一歩です。

■他の生地とは違う軽やかさが特徴!リネンを使った小物3選



リネンは、さまざまな小物にも活用できる生地。身近なものにも、リネンが使われているかもしれないのでチェックしてみてください。

・エプロンはリネンの強さと発散性の高さが生かされる



出典:@ kos___5さん

料理をするときに欠かせないアイテムのひとつ、エプロン。汚れるのが前提で使うものなので、洗濯をする機会の多いものでもあります。エプロンは、リネンを使った小物の中でも特に人気の高いアイテム。気兼ねなく洗える耐久性の高さと、濡れてしまっても早く乾いてくれる発散性を持つリネンは、エプロンに最適な生地だと言えます。



・リネンのナチュラルさを生かしたヘアバンド



出典:@ prele_312さん

寝具やハンカチなどに使われる印象の強いリネンですが、ヘアアクセなど見せることを意識したアイテムに活用するのもおすすめの方法です。リネンの落ち着いた雰囲気とやわらかい風合いで、大人っぽさの光るヘアアレンジが可能。肌当たりのいい生地なので、つけていてかゆくなったりしないのもリネンを使ったヘアバンドの特徴です。

・リネンの生地で作ったブックカバーも人気



本を読む習慣がある人にとって、なじみ深いブックカバー。本をきれいな状態で読み切るためにも、ブックカバーの使用が欠かせないという人も少なくありません。リネンの生地を使ったブックカバーも多く販売されており、見た目のシンプルさが特徴。本の印象を左右しないようなシンプルなデザインで、かつ長く使い続けたいという人には、リネン素材のブックカバーがおすすめです。

■リネンのやさしくて素朴な素材感に包まれよう



リネンは、ナチュラルな風合いが魅力の生地。やさしい雰囲気が出る素材でありながらも、高い強度を誇っているため使い勝手がいいのもリネンの特徴です。身近なものにどんどん活用できる生地なので、ぜひ気軽に取り入れてみてください。