バスケ買春選手の復帰へ「署名活動」 批判殺到もクラブ「真正面から受け止める」
バスケットボール男子代表の今村佳太選手が買春で1年間の出場資格停止となった問題で、所属クラブの新潟アルビレックスBBが早期復帰に向けた署名活動を開始した。
SNS上ではファンから「良識を疑います」と疑問視する声が多数上がり、クラブの担当者は「真正面から受け止めています」と話す。
チーム一丸となっての署名呼びかけ
騒動の発端は、インドネシア・ジャカルタでのアジア大会中に、今村選手ら日本代表4人が歓楽街を訪れて買春におよんだためだ。
日本オリンピック委員会は2018年8月19日付で4選手の日本代表認定を取り消し。日本バスケットボール協会は8月29日、1年間の公式試合出場停止処分を科すと発表した。
ファンの間で物議を醸しているのは、クラブが12月9日から始めた「署名活動」だ。発表によれば、今村選手は騒動以降、社会貢献活動や研修を積んでおり、また、クラブが加盟するBリーグの大河正明チェアマンから12月8日の試合のスピーチ時に温かい言葉が寄せられたとして、署名活動を決意。
「ブースター(編注:ファン)の皆様、後援会の皆様、各スポンサー企業様をはじめ、ご家族、ご友人、地域の方々等、1人でも多くの皆様よりご協力いただければ幸いに存じます」
と、クラブの社長、選手、スタッフ一同との署名入りで呼びかけている。
クラブ「今後については未定」
署名活動の発表以降、ツイッターでは「アマでもプロでも、サッカーや野球で処分短縮を求める活動なんてありますか???」「署名が沢山集まるとは思いませんが、そもそも署名を始めようと考えた方々の良識を疑います」など今回の活動を疑問視する声が少なくない。
新潟アルビレックスBBの営業部担当者は11日、J-CASTニュースの取材に、署名活動はクラブからBリーグへの提案で決まったと明かす。出場停止処分を決めた日本バスケットボール協会が承知しているかを聞くと、「私の方では把握していません」(担当者)
ファンからの批判については、電話やメールでも多数寄せられており、「真正面から受け止めています」と話す。
今後の活動についてはBリーグと協議中で、現時点では未定だとした。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)