NEW YORK, NY - SEPTEMBER 03:  Naomi Osaka of Japan celebrates during the women's singles fourth round match against Aryna Sabalenka of Belarus on Day Eight of the 2018 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 3, 2018 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City.  (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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 テニスの全米オープンで4大大会シングルスの日本勢初優勝を果たした大坂なおみが13日に帰国して羽田空港で開いた記者会見で、日本メディアの質問内容がSNSで酷評されている。

大坂なおみ Getty Images


 同大会の決勝で元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)との激闘を制したが、質問は試合内容やテニスと関係のない内容ばかり。

 「インスタグラムにたくさんの写真をあげていますが、どんな写真を誰とどんな場所で掲載したいですか」、「大坂選手の中で大事にしている言葉や日本語はありますか。その理由も教えてください」と続いた。

 あるメディアから「日本人の間に生まれた人が日本人という古い価値観が残っている中、大坂さんのバックグラウンドが伝えられる中で、そういった価値観を変えようという動きが出てきていると思うのですが」と聞かれると、大坂は少し戸惑った表情を見せたが、「これは質問?自分のアイデンティティについて深く考えたことはないのですが、『私は私である』としか思っていないので、私が育てられてきた方法の通りです。テニスに関しては、日本のスタイルらしくないと思っています」と丁寧に答えた。

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 決勝はセリーナが暴言を吐くなど3度の警告を受けた。表彰式では大坂が観衆からわき起こったブーイングが自身に向けられたものと勘違いして涙を流す場面も。その複雑な感情を忖度して質問で触れなかったのかもしれないが、確かにテニスに関しての質問は少なかった。

 ネット上では「テニスやってる小学生の方が間違いなく有益な質問をする」、「日本のメディアは酷い。世界中で笑われる」、「どんなにしょうもない質問にも笑顔で礼儀正しく応えてくれていた姿に純粋で素直な彼女の人間性をみた。彼女に日本人としてのアイデンティティを問うた記者は自らを省みる必要があると思う。恥ずべき愚問だった」と苦言を呈する書き込みが殺到。「大坂が急激に強くなり、一気にグランドスラム制覇まで上り詰めることができたのには必ず理由があるはず。メンタル面の成長と決して力任せに決めに行かない組み立ての成長、リターンやストロークの深さなど、素人目にも本当にすごい選手だと感じさせられた。この様な部分を聞き出すのが記者。好きな日本語だとか日本食だとかそんなに大事な質問でしょうか」と疑問が投げかけられていた。

 記者会見のルール見直しを求める意見も多かった。「ワイドショーのレポーターは排除で。スポーツ関係の記者でお願いしたい所詮ワイドショーのレポーターは面白がってるだけ」、「ワイドショーはカメラのみ。質問マイクは専門マスコミに限るって会見開く側が制限つけていいと思うんだけどね」と指摘する声が。「テニスの話なんて一般の人間は興味ない。大坂の人間性を知りたいから質問内容も問題ない」と反論もあったが少数だった。

 確かにアスリートはアイドルや芸能人ではない。テニスプレーヤー・大坂は世界中から注目されているだけに、日本も報道のあり方を見つめ直す必要があるかもしれない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]