日本には大きな油田はなく、自ら生産することはほぼない。他国から石油を購入したのち、その半分を貯蔵し、日本の石油貯蔵量は世界トップクラスになった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は12日、「日本の石油貯蔵量は世界一だ」とする記事を掲載した。

 記事は、「石油は現代の工業国における社会の発展の命脈であり、世界的に重要なエネルギーだ。経済発展、社会の安定、国の安全を保障する基本的な条件の1つとなっており、国の総合的な力を表す大きな要素である」とした。

 そのうえで、「多くの人は、日本が貧油国であるという印象を持っているだろう。しかし意外なことに、日本の石油貯蔵量は世界トップクラスなのだ。日本には大きな油田はなく、自ら生産することはほぼない。他国から石油を購入したのち、その半分を貯蔵するのである。これを長年続けるなかで、知らず知らずのうちに今や世界一のレベルにまで石油貯蔵量が増えたのだ」と説明している。

 そして、「石油の備蓄はとても重要で、国の安全を確保するには90日前後の石油を確保する必要があると言われている。米国の石油備蓄量は140日程度だが、日本はこれを大きく上回る日数分の石油を備蓄しているのだ」と紹介した。

 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構によれば、2017年3月末現在の石油備蓄量は約208日分(石油の備蓄の確保等に関する法律を基準に換算。国際エネルギー機関(IEA)換算では約170日)となっている。

 記事は、「日本がこれほど多くの石油を備蓄しているのは、第2次世界大戦で石油を絶たれたことを窮地に追いやられた時と同じ轍を踏まないようにするためのように見える」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)