ロストフ・アリーナの前にいたチケットを売る人物(撮影:森雅史/日本蹴球合同会社)

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2日、ベルギーvs日本の試合会場、ロストフ・アリーナの入り口付近には、この試合のチケットを売る人物がいた。

これまでサランスク、エカテリンブルク、ヴォルコグラードの各会場では、試合前にスタジアムの周りを回っても、チケットを売る「ダフ屋」には出会わなかった。インターネットによる転売でチケットを入手したという人には会ったが、これまでの大会には必ずいたスタジアムの手前でチケットの束を見せびらかす人たちには会わなかったのだ。

ところがロストフ・ナ・ドヌでは複数の人たちがチケットを売っていた。販売価格を聞くと1万1000ルーブル(約2万2000円)だという。「場所はカテゴリー1。1万1000ドルじゃないよ」と冗談を言いながら、明るく話しかけてくる。

もし本当にカテゴリー1が1万1000ルーブルなら定価割れしていることになる。チケットを見せてほしいと言ったが、「金を見せてくれたら」というので諦めた。

また別の人物は日本語で「日本ーベルギー 切符を販売中」と書いたプラカードを持っていた。プラカードには、カテゴリー3が2枚、カテゴリー2と1をそれぞれ1枚ずつ持っているとも書かれていた。

どうやらこの試合は人気がないらしい。ワールドカップと言えども、カードによってはチケットがだぶついてしまう現状が明らかになっていた。

【森雅史/日本蹴球合同会社】