ふぎょぎょ! 突然「妻籠宿」がバズった理由は...
2018年5月11日早朝、Yahoo!JAPANのトレンドに、「妻籠宿(つまごじゅく)」がランクインした。ツイッターには早速こんなツイートも投稿された。
起きたら「妻籠宿」が話題なう1位だけど何があった?長野は○○宿がめっちゃある。私は「海野宿」派
— sato@さつまちゃん7/24 12歳 (@NLT20120814) 2018年5月10日
ふぁっ、妻籠宿がトレンド1位で、ふぎょぎょ!(半分、青い。)
— 蓮鳥1? 痩せてコラントッテ (@yanorenko) 2018年5月10日
妻籠宿で五平餅食べたい!
-○○○―
「起きたら『妻籠宿』が話題なう1位だけど何があった?」「ふぁっ、妻籠宿がトレンド1位で、ふぎょぎょ!」などといった驚きの声だ。
いったい何があったのだろう?
「時代劇でまんま使えそうな場所」
高札場から妻籠宿の町並みを望む(そらみみさん撮影、Wikimedia Commonsより)
Jタウンネット編集部は、5月11日前後のツイートを調べてみた。
次は長野県妻籠宿に来たよ?山の中の古民家ー!!! pic.twitter.com/HOatUmo4Vz
— むぅーい (@muui_0607) 2018年5月6日
妻籠宿は本当に良かった。おすすめ。 pic.twitter.com/kLYVY7rTD5
— 桜木 (@Prunus_24) 2018年5月7日
「山の中の古民家ー!!!」「妻籠宿は本当に良かった。おすすめ」といったツイートは、大型連休に訪れた人たちだろう。連休に妻籠宿に行った人が多かったということか。......とはいえ、トレンドに入るほどツイートされた原因になったとは思えない。
妻籠宿(Yuki Yaginumaさん撮影、Flickrより)
一方、こんな写真付きのツイートもあった。
長野県南木曽町にある妻籠宿(つまごじゅく)。全国で初めて古い町並みを保存した宿場で、古き良き情緒溢れる町並みが続きます。
— うっ旅(Mijah) (@AimmijahMijah) 2018年5月12日
時代劇でまんま使えそうな場所。単純に散策だけでも十分に楽しめます。
JR中央本線の南木曽駅からバスで容易にアクセス出来るのも良い。 pic.twitter.com/fJFsb4G6rH
妻籠宿♪( ´θ`)ノ
— クラフト (@hidyk623) 2018年5月12日
こっちは昔の感じが色濃く残してる感じで中々良かったぁ♪ pic.twitter.com/gdRDprtjsn
「時代劇でまんま使えそうな場所」「こっちは昔の感じが色濃く残してる感じで中々良かったぁ♪」といったコメントも添えられている。写真を見れば見るほど、素晴らしいところだということは想像できる。
そこで見つけたのが、このツイートだった。
Tsumago-juku (妻籠宿) pic.twitter.com/uH64scD5VB
— Japan In Images (@JapanInImages) 2018年5月10日
まるで江戸時代の街並みのような写真が付いている。「Tsumago-juku」と欧文表記されていることから、外国人向けにツイートされたものだろう。「妻籠宿」と漢字表記されているのは、中国、香港や、台湾の人向けかもしれない。1000を超える「いいね」が付けられている。
おそらくこのツイートが原因なのだろうと想像できるが、念のため長野県南木曽(なぎそ)町にある妻籠観光協会にも電話で確認してみた。電話に出てくれた担当者によると...
「5月11日前後に、テレビの番組などで妻籠が取り上げられたという話は聞いていません。Yahoo!のトレンドに入った原因については、心当たりありません」とのこと。
妻籠を訪れる観光客の状況を聞いてみた。
「最近は、ほとんどが外国人です。日本人は1割くらいでしょうか。とくに宿泊客はすべて欧米人と言ってもいいくらいです。ハイキングを楽しんで、ゆっくり滞在していく人が多いですね。東南アジアからのお客さんも増えてますよ。少人数のグループ客が多くなってきました」と観光協会担当者。
なるほど、「妻籠宿」をトレンド入りさせたのは、インバウンドの力だったのかもしれない。
妻籠宿・枡形(663highlandさん撮影、Wikimedia Commonsより)