オレンジ色と緑色のラッピング車両(画像提供:天竜浜名湖鉄道)

2018年5月15日、「天浜線(てんはません)」と呼ばれている天竜浜名湖鉄道に「湘南色」の車両が走ると、地元の静岡新聞や中日新聞で報じられ、話題となっている。

天竜浜名湖鉄道は、静岡県掛川市の掛川駅から、浜松市天竜区の天竜二俣駅を経て、湖西市の新所原駅に至る鉄道だ。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」に合わせて走らせた「直虎号」に代わって、5月16日から、新フルラッピング車両が運行を開始する。

そのデザインが、濃いオレンジ色と緑色のツートンカラー、つまり旧国鉄時代から半世紀以上にわたり全国の列車で採用され親しまれていた、あの車体の色だ。

「湘南色」復活か!? このニュースはまたたくまに鉄道ファンの間に広がり、ツイッターにはさまざまな声が寄せられている。

「まじかよ天浜線」「天浜線......これは予想外w」

ツイッターに届いた声を見てみよう。

「まじかよ天浜線」「天浜線......これは予想外w」「気動車の湘南色って考えもしなかった...笑」などといった感想が、早朝から相次ぐ。

「普段地味だからこそたまに変なことすると目立つ天浜線」「天浜線は電車でなくディーゼルカーだと何度言えば」といった冷ややかな反応もあれば、「結構凝ってて乗ってみたい」「意外と似合うんじゃないかとも思う」と好意的な意見も多い。

そこでJタウンネット編集部は静岡県に電話して、一応事実確認をしてみた。


内装も木目調にラッピングされている(画像提供:天竜浜名湖鉄道)

電話で答えてくれたのは、天竜浜名湖鉄道の担当者だった。

「新しいラッピング車両のデザインは、天浜線沿線のお茶の葉とみかんをイメージした、濃いグリーンとオレンジです」と担当者。

えっ、「湘南色」ではないんですか? と聞くと......、

「そう受け取られるのはご自由ですが、私どもはあくまでお茶の葉とみかんをイメージしております」と担当者はきっぱりと答えた。愛称「Re+(リ・プラス)」は復活や再生、レトロなどの英単語の頭文字からとったのだという。

「フルラッピング車両ということで、内装も天井から床まで全面を木目調にラッピングしております。落ち着いた雰囲気とともに、高級感を意識しました」とのこと。別に、「湘南......」にこだわっているわけではないようだ。

ラッピング車両の運行開始は5月16日からだが、期間は未定。