オランダリーグで衝撃オウンゴールが生まれた(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

写真拡大

競り合いのなかで右足を振り抜き、自軍ゴールに弾丸オウンゴールが突き刺さる

 オランダではレギュラーシーズンが終わり、昇降格を争う入れ替えプレーオフが行われている。

 今季1部17位のスパルタと2部13位のドルトレヒト戦で、40メートル級の衝撃オウンゴールが生まれたが、GKが手を出さずに頭でクリアを試みた場面がクローズアップされ、英紙「ザ・サン」は「奇妙に映った」と報じている。

 現地時間10日に行われたプレーオフ2次ラウンドの第1戦、スパルタは前半10分にベルギー人FWロリス・ブローニョのゴールで先制し、敵地でゲームを優位に進める。1-0のまま試合は進み、タイムアップが近づいてきた後半44分だった。

 スパルタ陣内で激しいボールの奪い合いとなり、スパルタのMFスタイン・スピーリングスとドルトレヒトのMFトーマス・コックが球際に飛び込む。スピーリングスがわずかに早くボールに触れたが、スピーリングスが右足を振り抜くとボールは自陣ゴールに勢い良く飛び、ネットを揺さぶった。

 40メートル級の弾丸オウンゴールとなったが、この場面で注目を集めているのが、スパルタのGKロイ・コルツミットの対応だ。コルツミットは自軍ゴールに飛んできたシュートに対して、ジャンプしてクリアを試みたが手を出さずに頭から飛び込んだ。無情にもボールは頭上を越えて、そのままゴールに吸い込まれている。


「彼が手でボールを止めたとすれば…」と英紙が説明

 英紙「ザ・サン」は「GKがボールを止めるために手を出さなかったという事実によって、そのオウンゴールは一層奇妙に映った」と伝えた。

 GKコルツミットのプレーによって、オウンゴールの衝撃度がより高まったと記している。もっとも、味方が自軍ゴールに向けて蹴ったボールだっただけに、「彼が手でボールを止めたとすれば、ゴールの代わりにエリア内で間接FKを献上しただろう」と説明を加えた。

 スパルタは悲劇のオウンゴールで1-1に追いつかれたが、わずか1分後の後半45分に決勝点を奪って2-1と勝利を収めている。終盤に2ゴールが生まれる劇的な展開となったが、オウンゴール時の一連のプレーのほうが注目を集めているようだ。


(Football ZONE web編集部)