人材サービスを手掛けるキャリアデザインセンター(東京・港、多田弘實社長)は2017年9月期の連結決算を発表した。売上高は98億9300万円、営業利益は11億5300万円で、増収増益となった。

 前期と比べると、売上高は15.4%増、営業利益は14.8%増だった。純利益は8億200万円で19.0%増となった。

 事業別に売上高をみると、IT派遣は26億9900万円(前期比23.3%増)、メディアは46億5500万円(同12.7%増)、人材紹介21億6800万円(同18.1%増)、新卒紹介1億200万円(同1.6%減)、新卒メディア2億9800万円(同7.0%減)となった。

 IT派遣は引き続き前期比120%を超える高い成長を実現した。求人企業の採用ニーズは依然として高く、正社員領域との競合がより一層顕著となっている。また、求職者の多様化に伴い、時短勤務などの案件も増加している。

 メディアは、課題であったエンジニアマーケットが研修やインセンティブの強化などによって前期比10.4%増と改善。女性マーケットも前期比15.8%増と引き続き好調だ。一方で、営業マーケットは前期比1.8%減となった。

 その他の事業は概ね計画通りだった。

 費用を前期と比較すると、IT派遣スタッフ給与は前期比23.2%増、人件費は18.4%増となるなど計15.5%増となった。

 同社では、「26期は人事制度の変更、定着率の向上や採用強化など戦略的に人的投資を強化。今後の業績拡大に向けた基盤を作ることができた」としている。

 2018年9月期は、売上高11.2%増、営業利益12.7%増と引き続き増収増益の計画で、売上高・経常利益ともに過去最高を更新する見込みとした。