西内まりや

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 安倍政権の働き方改革の影響が及んでいるのか。今年の芸能界は、“所属事務所VS所属タレント”という構図のニュースが時折、芸能メディアの耳目を集めた。

 ここに来て、ビンタ騒動が飛び出したのは歌手・女優・モデルとして幅広く活躍する西内まりや(23)だ。

 スポーツ紙芸能記者の話。

「『週刊文春』が報じて明るみに出ましたが、所属する事務所関連会社社長を西内が平手で殴ったというものです。身長170センチの西内は、普段からジム通いで鍛えていますからね、社長は相当痛がったようですよ」

 最新の情報を知るという関係者は

「西内側が弁護士を通して、暴力に関して謝罪の意思があることを伝えているようです。事務所側も、ことさら被害届を提出しないで収める方針」と言い切る。

 どんな理由があるにせよ、一般社会でも芸能界でも角界でも手を出したらおしまいだが、西内によるマネジメントサイドへの不服申し立てがビンタだったことは明白だ。

 今年2月に、女優の清水富美加(22)が、所属事務所との奴隷契約を訴え、大騒動になった。8月にはタレントのローラが、また、家電に詳しいことで知られる俳優の細川茂樹(45)が所属事務所に契約解除を通告され、裁判沙汰になったのも今年の出来事だ。

「それぞれに事情は違いますが、所属事務所と所属タレントの形が変わってきたと考えます」と指摘するのは芸能リポーターだ。

「いい悪いはあると思いますが、昔はマネジャーとタレントが一心同体。スターには、名物マネジャーがいたものです。ところが最近は、マネジャーが、所属事務所との連絡係程度の存在になっている。

 タレントとの連絡はLINEなどのSNSが主流で電話で話すことも少ないそうですから、かなり希薄な関係です。だからこそ問題が勃発する」

 西内の場合、仕事の行き違いと同時に、本人の性格も関係していたという。

「かなりの完璧主義者。何をするにしても、準備の時間を取らないと不安が解消できないタイプです。自分が完璧主義者ですから、周囲にも完璧さを求めてしまうそうです」(ファッション誌元編集者)

 西内の暴力沙汰に弁解の余地はないが、第2の清水や細川を出さないためにも、芸能界にも働き方改革が必要な時代になっている。

<取材・文/薮入うらら>