鳥栖や徳島でもプレーした富山MF衛藤裕が現役引退「J2へ行くことが出来ない事が唯一の心残り」

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▽カターレ富山は21日、MF衛藤裕(34)が今シーズン限りで現役を引退することを発表した。

▽衛藤は福岡県出身で、東福岡高校から福岡大学に進学。2006年にサガン鳥栖へと入団した。鳥栖には5シーズン在籍すると、2011年に徳島ヴォルティスへと移籍。クラブ初のJ1昇格を経験した。

▽2016年からは富山でプレー。今シーズンもここまで明治安田生命J3リーグで20試合に出場し3得点を記録していた。J1通算25試合出場4得点、J2通算195試合出場18得点、J3通算45試合出場5得点。リーグカップは4試合出場、天皇杯は20試合に出場し7得点を記録していた。衛藤はクラブを通じてコメントしている。

「私、衛藤裕は今シーズンをもちまして現役を引退することを決意しました。富山に来てからの2年間、J2昇格だけを目指し全身全霊で戦って参りました」

「どんな時も、私達選手を鼓舞し、心から応援してくださったサポーターの皆さんにはどれだけ感謝してもし尽くせません。共にJ2へ行くことが出来ない事が唯一の心残りであり、そして大変申し訳なく思っております」

「プロになってからの12年間、長い様であっという間でした。サガン鳥栖から始まったプロ生活、徳島ヴォルティスではJ1昇格という貴重な経験をさせていただきました。振り返れば、大きな怪我に見舞われ、チームに全く貢献出来ない非常に苦しいシーズンを幾度も経験しました。その度に、チームスタッフの方々や、サポーターの皆様の力強い励ましを頂き、乗り越える事が出来ました。長い間、現役生活を続ける事が出来たのは、今まで私に携わってくださった沢山の方々のおかげです。数々の温かい心遣い一生忘れません。ありがとうございました」

「そして、プロサッカー選手になりたいという、幼い頃からの夢を一緒に追いかけてくれた両親には、ここでは言い表すことが出来ない程、感謝しています。ありがとう」

「最後に、どんなに苦しい時も側で支え笑顔をくれた家族。慣れない土地での生活でも前向きで、私の背中を押し続けてくれた妻。家族の支えなしでは今の私はありません。これからの第二の人生も共に支え合い飛躍出来るよう頑張ります」

[写真は徳島ヴォルティス時代の衛藤裕]