自家製たまごをトッピング! 鳥取発「YAZUバーガー」、全国の頂点に
グランプリ受賞の「YAZUバーガー」(大江ノ郷自然牧場公式facebookより)
2017年10月8日と9日、鳥取県西伯郡大山町で「とっとりバーガーフェスタ2017」が開催された。全国各地からハンバーガーが集まったイベントで見事グランプリを受賞したのは、鳥取県の東部に位置する八頭町(やずちょう)の大江ノ郷自然牧場が出品した「YAZUバーガー」だった。
いったい「YAZUバーガー」とは何か? Jタウンネット編集部は鳥取に電話して、話を聞くことにした。
「天美卵」が目玉になった?
中国山地の裾野にある牧場(「大江ノ郷自然牧場」公式ウエブサイトより)
電話で答えてくれたのは、大江ノ郷自然牧場の広報担当者だ。
「私たちの牧場は中国山地の裾野で、平飼いによる養鶏を行っています。平飼いとは、開放型の鶏舎内を自由に走り回り、ふんだんに日光を浴びさせ、自然素材の原料だけを使った飼料を与える飼育法です」
平飼いによる養鶏(「大江ノ郷自然牧場」公式ウエブサイトより)
「鶏に与える餌は、とうもろこし、魚粉、海藻、かに殻、牡蠣殻など約20種類の原材料を混ぜ合わせた自家配合のものです。平飼いで育った鶏が生む卵を『天美卵』と名付け、朝採れた卵をその日のうちに発送し、店頭に並べ販売しています」と広報担当者。
「天美卵」は大江ノ郷自然牧場のカフェ「ココガーデン」で、パンケーキなどにたっぷり使われている他、1日30食限定の「たまごかけご飯セット」も提供されているという。
「天美卵」(「大江ノ郷自然牧場」公式ウエブサイトより)
「ハンバーガーには、自家製の『天美卵』の目玉焼き、平飼いで健康に育った鶏肉の竜田揚げ、牧場内のくんせい工房で作ったベーコンの他、八頭町内の近隣農家から納入してもらうトマト、レタス、白ネギ、エリンギなどの食材を使っています。特製のしょうゆダレで味付けしました」
11月1日から販売される「YAZUバーガー」(大江ノ郷自然牧場公式facebookより)
「実は、このメニューを決めるにあたっては、社長の発案で、若手社員10数人によるコンペを行ったんですよ。いろいろなアイデアが出て、社内でずいぶん盛り上がりましたが、結局コンペを勝ち抜いたのは、20歳前後のパテシェを中心としたグループでした」
コンペを勝ち抜いたメニューに、さらに社内のベテランたちからのアドバイスがプラスされ、出品作が仕上がったのだという。牧場内のレストラン、カフェのスタッフのノウハウを結集した力作だった。
若手社員によるコンペでメニューが決まった(「大江ノ郷自然牧場」公式ウエブサイトより)
「大山町で行われたバーガーフェスタには、私たちの牧場からも社員が何人も行きましたが、それ以上に八頭町から多くの方が参加していただきました。地域の方、農家の方の協力には感激しました。まさに八頭町あげての協力で勝ち取ったグランプリでした」
「とっとりバーガーフェスタ2017」グランプリ受賞の八頭町チーム(大江ノ郷自然牧場公式facebookより)
とっとりバーガーフェスタ2017でグランプリを受賞した「YAZUバーガー」は、11月1日11時から、大江ノ郷ヴィレッジで発売される。販売金額は648円(税込)。