介護・医療・ヘルスケアなどの情報サービスを提供するエス・エム・エス(東京・港区、後藤夏樹社長)は2018年3月期第2四半期累計の連結決算を発表した。売上高は131億6200万円、営業利益は21億4600万円で、創業以来14期連続の増収増益となった。

 前年同期と比べると、売上高は10%増、営業利益は7%減と、採用の強化等の投資により、増収減益だった。

 同社のメイン事業であるキャリア分野の中で、介護キャリアは売上高27億7100万円(前年度期比33%増)、医療キャリアは売上高60億7600万円(同9%増)と共に売上を大きく伸ばした。

 介護キャリアは、介護職向け人材紹介でキャリアパートナーを上期に大幅増員し大きく成⻑したほか、リハビリ職向け人材紹介も大きく成⻑した。医療キャリアは、看護師向け人材紹介が順調に成長している。

 介護事業者分野は、売上高15億9300万円(前年度期比19%増)。同社が行う経営支援サービスである「カイポケ」の会員拠点数が今期累計で800拠点増加し、タブレット追加等のオプションサービスやファクタリングサービスの利用が増加したことで順調に成長している。

 海外分野の売上高は20億1100万円(前年度期比9%減)。前年度実施のスリランカ等の海外事業売却、MIMS Book発刊時期のズレが影響して、前年同期比で減少した。対計画で見ると、Melorita社の買収時期が予定より遅れたため、売上未達が発生している。

 今後の介護キャリアの戦略については、70万人の会員基盤を活用し、求人情報のみならず人材紹介・人材派遣を展開、従事者・事業者への提供価値を最大化し、資格取得も支援、社会的要請の強い介護職の増加に貢献するとしている。進捗状況は順調で、現在介護キャリアでは計画より踏み込んだ投資を実施している。