9月の求人メディア全体の広告掲載件数が前年同月比0.8%減となったことが、全国求人情報協会のまとめで分かった。

 9月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比0.8%減の124万133件で、大幅減となった前月に引き続き2カ月連続で減少となった。前月比は9.2%増だった。

 メディア別に前年同月を比べると、有料求人情報誌5万4780件(28.7%増)、フリーペーパー33万5970件(8.1%減)、折込求人紙7万6697件(5.5%減)、求人サイト77万2686件(1.6%増)。

 フリーペーパーは2カ月連続、折込求人紙は5カ月連続の減少となった。一方、有料求人情報誌は9カ月ぶりに増加、求人サイトは堅調な増加が続いている。

 地域別に前年同月を比べると、北海道・東北4万691件(9.2%減)、関東・甲信越15万138件(5.2%減)、中部・北陸6万7957件(9.5%減)、近畿8万3844件(9.3%減)、中国・四国3万7060件(0.2%増)、九州・沖縄8万7680件(7.7%増)と、中国・四国と九州・沖縄のみ前年同月比がプラスとなった。

 また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者111人から回答を得たウォッチャー調査(調査期間:17年9月25日〜10月10日)によると、9月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも3カ月前(17年6月時点)に比べると増加しており、高い水準を保っている。

 一方、求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)を見ると、3カ月前は0%だった「低くなる」との回答割合が、正社員は3.6%、アルバイト・パートは7.2%、派遣・業務請負は5.4%となっており、採用意欲はやや落ち着くと見込まれている。