日本列島を縦断した台風21号の被害により、京都府立植物園が臨時閉園することが、2017年10月23日発表された。

園によると、23日から26日までの4日間を復旧作業に充てるというが、100本以上の樹木が倒れ、施設も大きなダメージを受けており、被害は「全園的に壊滅的」だという。

90年にも倒木、再度の再生を目指す


倒木したレバノン杉(以下、画像は京都府立植物園提供)

台風21号が近畿地方に接近したのは10月22日の夜から23日未明にかけてのこと。

23日に園が発表した資料によると、ソメイヨシノなどの桜が20本、樹高25mを超える巨木など、合計で100本以上が倒れたほか、花壇やあずまやなどの施設にも甚大な被害を受けたという。


根元から倒れたソメイヨシノ

中には、原産国の中東レバノンでは保護が進められているレバノン杉も倒れ、付近の施設が倒壊したという。

Jタウンネットが24日に取材したところ、

「(レバノン杉の)状態を調査し、可能ならば再生したい」

と、今後について語った。同園のレバノン杉は1990年の台風でも1度倒れているが、その時は植えなおして再生に成功したという。

24日現在、園は倒れた樹木の撤去を進めると同時に、倒木の可能性がある樹木の調査を行っている。