人材サービスを手掛けるヒト・コミュニケーションズ(東京・豊島、安井豊明社長)は2017年8月期決算を発表した。売上高は前期比20%増となるも、M&A経費、スタッフ給与等の修正支払、貸倒引当金計上など一過性の販管費計上により営業利益は7.2%の減少となった。

 2017年8月期決算は、売上高347億7900万円(前年同期比20.7%増)、営業利益26億100万円(同7.2%減)、経常利益25億3700万円(同9.7%減)となった。

 また、今期は、2017年6月末にEC業務支援に強みを持つビービーエフをM&Aにより子会社化したことで、新たにEコマース支援事業に参入した。

 売上高を事業別にみると、アウトソーシング事業ではブロードバンド分野は前年同期比減収も、モバイル分野で格安SIM・格安スマホ向け案件が好調に推移し、前期比2.7%増となった。

 人材派遣事業では、全国的な人手不足を背景にGMS(総合スーパー)・スーパー・ドラッグストア等ストアサービス分野におけるニーズが好調に推移。訪日外国人旅行者向けの外国人人材サービス、空港ビジネス等の受注も拡大し、前期比6.1%増となった。

 2018年8月期の計画では、通期で売上高637億円(前期比183.2%)を計画しており、アウトソーシング事業で1.1%増、人材派遣事業で3.1%増、EC・TC支援事業で539.9%増、ホールセール事業で744.1%増などとした。

 また、ビービーエフの買収で、売上高の割合をアウトソーシング事業70%、人材派遣事業30%から、EC・TC支援事業40%、アウトソーシング事業33%、人材派遣事業14%、ホールセール事業12%と、事業体質の変化を目指している。