日本ではもう採れないものから国会議事堂と同じものまで、名古屋の建物に使われている珍石
[ドデスカ!‐名古屋テレビ]2017年9月26日放送の「竹田のイマネタ!」のコーナーでは、名古屋の街中で見つかるすごい石について紹介されていました。
今年6月、名古屋市科学館の西本昌司主任学芸員が「街の中でみつかる『すごい石』」という本を出版しました。本の中では、日本の有名な建築物から、普段目にする建物まで、建築物の材料になった石を紹介しています。
名古屋市役所(Alpsdakeさん撮影、Wikimedia Commonsより)
国会議事堂の余った石が市役所に
名古屋市役所の中央広間の柱や階段の手すりには、国会議事堂と名古屋市役所でしか見られない、貴重な石材「小桜」が使用されています。大理石の小桜は、国会議事堂を建設する時に全国から集められた石のひとつで、その時に余った材料で名古屋市役所の柱や階段の手すりが作られました。
ほかにも中区栄にある百貨店「丸栄」の外壁に使用されているのは、もう日本では採れない「蛇紋岩(じゃもんがん)」という貴重な大理石です。
西本さんによると「こんなにたくさん使われているのはここだけ。石材の視点からすると、名古屋が誇る建物だと思う」とお話されました。
松坂屋名古屋店では、店内の大理石からアンモナイトの化石を見ることができるとのことです。街中で見られる貴重な石をめぐってみるのはいかがでしょうか。(ライター:moca)