大阪環状線「103 系電車」が引退 スペシャル動画は125万再生!
オレンジ色の車体で親しまれた大阪環状線の顔「103 系電車」が48年間の歴史にピリオドを打ち、ツイッター上などでは、鉄道ファンらから惜しむ声が相次いでいる。
「さようなら」「長い間お疲れ様!」。2017年10月3日午前11 時19 分、103 系電車が大阪市内の京橋駅に入って来ると、ホームに詰めかけた鉄道ファンらからこんな声がかかった。
運転席からの車窓の風景が次々に映し出され
103 系電車は、1969 年から大阪環状線を走り続けていたが、2016年12月から新型の323 系電車との置き換えが進んだ。JR西日本が13年度から始めた「大阪環状線改造プロジェクト」の一環で、10月3日は営業運転終了の日だった。
大阪駅など各駅や沿線では、最後の雄姿を収めようとファンらがカメラを構えた。103 系を巡る思い出があるのか、年配の夫婦が一緒に記念撮影する姿も見られた。103 系電車は、ラストラン後の数分間、京橋駅に停車した後、回送電車として車庫に入っていった。
保育園児による見送りも
103 系の引退を伝えるスペシャル動画「LOOP 大阪環状線」が9月5日からユーチューブやフェイスブック上で公開され、10月5日夕現在で計125万回ほども再生されている。
動画では、運転席から見られる車窓の風景が映され、ロックバンド、チャットモンチーの卒業をテーマにした楽曲「サラバ青春」(2005 年)の音楽が流れ始める。車窓は昼や夜などと移り変わり、103 系電車は、ホーム上をゆっくりと走り出す。雨の日も晴れの日も、来る日も来る日も走り続け、その都度車窓の風景が変わった。
「寂し限り」「ええ動画やった泣いた」
環状線を1周して、また、同じホームに戻ってくると、そこで風景は途切れ、103 系の歴史がアナウンスされる。人類初の有人月面着陸に沸く1969年からスタートし、木星までたどり着ける10億キロ近い距離を走り続けたことが紹介されると、画面は桜が満開の春になり......というストーリーだ。
その内容は鉄道ファンらの反響を呼んでおり、「とうとう、この日が来ましたか...」「やはり慣れ親しんだJR のオレンジが居なくなるのは寂し限りです」「大阪で両親は、出会いました。親戚もいたりするので、なんか、感動して見ておりました」「当たり前だった風景が消えていく...ええ動画やった泣いた」などと書き込まれている。