海外の専門家たちと会見に臨む呉俊傑氏(右から3人目)

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(高雄 7日 中央社)科技部(科学技術省)は6日、日本や米国の専門家を含む24人の国際科学研究チームを率いて南シナ海・太平島に上陸し、科学調査を行った。同部自然科学及び永続研究発展司の呉俊傑・司長によれば、海外の専門家と共に同島で科学的な調査活動を行ったのは今回が初めて。

呉氏によると、昨年7月の国家安全ハイレベル会議で蔡英文総統は海外の学者を招いて太平島で地質や気象に関する調査を行うよう指示した。同年11月に南シナ海国際科学研究センター計画弁公室を設置し、周辺諸国との連携や研究促進を図ってきたという。また、今年末から約半年間、南シナ海の北端に位置する東沙島と南端の太平島で国外の専門家と共に研究を進める方針も示された。

呉氏は、同部とその前身である行政院国家科学委員会は2004年から南シナ海の科学研究計画に携わってきたと説明。地質や大気、地理など環境科学領域に関する研究を進めてきたほか、東沙島や太平島に地震・気象観測所の設置も行ったとこれまでの実績をアピールした。

(王淑芬/編集:楊千慧)