台湾の新卒者ら、6割が正規採用待ち=求職サイト調査

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(台北 24日 中央社)求職サイト「yes123」が22日に発表した調査結果で、今年卒業したり、兵役を終えた人たちの6割以上が正規採用されていない状態であることが分かった。正規職員として就職できた人もなかなかの苦労をしており、期待と現実のギャップなどから辞めたいと思う人が少なくないようだ。

調査によると、まだ正規採用されていないと回答した人は60.7%。このうち、「仕事が見つからない」は45.9%で、「見つかったが辞めた」は14.8%。

一方で、就職に成功した人が1社の面接にこぎ着けるまでに送った履歴書は平均20通、採用決定までに面接を受けた会社は平均5.2社だった。平均104通の履歴書を送ってやっと1社に就職が決まる計算となる。

また、就職後の期待と現実の差も明らかとなった。期待していた月給は平均2万8469台湾元(約10万2600円)。しかし、実際に受け取った金額の平均は2万6546元(約9万5700円)で、両者の間には約6%の開きがある。

正規採用された新社会人のうち、「辞めたい」と思ったことがあると回答したのは54.4%。理由として挙がったのは、多い順に「仕事のわりに給与が低い」(36.8%)、「学ぶものがない」(32.6%)、「プレッシャーが大き過ぎる」(29.7%)、「仕事内容が想像と違った」(25.2%)など。

調査は8月3日から16日にかけて、今年卒業あるいは兵役を終えて仕事を探している、または正規職員として働く同サイト会員を対象にインターネットによるアンケート方式で行われ、1450人から回答を得た。

(廖禹揚/編集:塚越西穂)