ACL8強“日本勢対決”をAFC公式が展望 川崎&浦和のキーマンに指名されたのは?

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注目の日本勢対決を特集 小林は「川崎に落ち着きを与える存在」

 AFCチャンピオンズリーグは23日に準々決勝第1戦、川崎フロンターレと浦和レッズの日本勢対決が待ち受けるが、アジアサッカー連盟(AFC)がこの対戦を特集し、両チームのストライカーをキーマンに指名した。

 AFCから指名されたのは、川崎は主将のFW小林悠、浦和はFW李忠成の二人。ともに今大会で4ゴールずつをマークしているが、出場時間数などのデータも似通っている。川崎はグループステージで開幕から4戦連続引き分けとなったが、苦しいなかでも小林が広州恒大(中国)戦の試合終了間際に決めた一撃や、最後の2試合での連続ゴールが評価され、「川崎を突破に導いた原動力」との評価を受けている。

 一方の李もグループステージで3ゴールを挙げたが、いずれもチームが大勝した試合でのものだった。しかし、5月31日のラウンド16第2戦、済州ユナイテッド(韓国)との一戦では、1-0のリードで迎えた前半にトータルスコアを2-2に戻すゴールを決めた。特集では「彼の厳しい角度からのゴールが浦和の2008年以来のベスト8を導いた」と、勝負強さが光っているとした。

 また、小林についてはラウンド16のムアントン・ユナイテッド(タイ)戦でのボレーシュートによる先制ゴールをピックアップし、「技術的にも優れていて、川崎に落ち着きを与える存在」として、チームのなかでの重要度が高い選手だと強調している。

李は「苦しい時にゴールを決める選手」

 李については、「経験豊富な選手であり、2011年アジアカップ決勝でのゴールも実績にあるが、苦しい時にゴールを決める選手」として、「7月の対戦(リーグ戦)では先発ではなかったが、スタメン11人入りを果たすだろう」と、このノックアウトステージではより頼れる存在になり得ると分析している。

 リーグ戦では直近のゲームで鹿島アントラーズに完勝するなど状態を上げている川崎と、先月末に成績不振によりミハイロ・ペトロヴィッチ監督との契約を解除して新体制に移行するなど苦境に喘ぐ浦和だが、アジアの舞台での直接対決を制してベスト4にコマを進めるのはどちらのクラブになるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images