2016年に日本で販売台数が最も多かった軽自動車はホンダのN―BOXで、18万6367台を販売した。2年連続でランキング1位に輝くほどの人気だが、中国人の好みとは大きく異なるようだ。中国メディアの今日頭条は26日、日本人と中国人の自動車に対する好みが大きく異なっていることに驚きを示す記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 2016年に日本で販売台数が最も多かった軽自動車はホンダのN―BOXで、18万6367台を販売した。2年連続でランキング1位に輝くほどの人気だが、中国人の好みとは大きく異なるようだ。中国メディアの今日頭条は26日、日本人と中国人の自動車に対する好みが大きく異なっていることに驚きを示す記事を掲載した。
 
 中国人からすると、ホンダN―BOXは上海通用五菱のミニバン「宏光」を思い浮かべる外見で、かっこよさが感じられないのだという。五菱の宏光とは、約40万円からと手軽な価格で購入できるバンで、中国で販売台数トップを誇る車種だが、記事は、日本人にとってこの自動車の立ち位置は中国の五菱宏光と同じなのだろうと推測した。
 
 では、このN―BOXにはどんな特徴があるのだろうか。まず1つ目は、「広い室内空間」だ。助手席のスーパースライドシートは新型N―BOXの目玉の1つとなっている。助手席を前にも後ろにも大きくスライドさせることができるので、後席から前席に乗り込んだり、シートを互い違いにしたりすることも可能になる。2つ目としては、「手の届く価格設定」があるという。10万元(約165万円)前後という車両価格は、日本人の平均収入からすると非常に安価だと驚いた様子で伝えた。
 
 そして最大の売りとして「安全性能」を指摘した。新型N―BOXには「HONDA SENSING」が全グレードで標準装備されるという。これは、ミリ派レーダーと単眼カメラで安全運転を支援するという最新の安全装備である。
 
 このように、記事は中国人の視点からは日本人の好みが理解できないとしながらも、日本人に愛される車にはそれだけの理由が十分にあることを紹介した。この感覚の違いは、日本の自動車市場が成熟していることとも関係あると言えそうだ。派手さはないものの、利便性や安全さを重視する日本の感覚は、中国ではまだ理解されないのかもしれない。また、中国人は角ばったデザインの車よりも流線型のデザインを好む傾向が強いという点も日本人の好みが理解できない理由の1つだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)