今から16年前の2001年9月11日に起きた衝撃的なアメリカ同時多発テロ事件によって倒壊した旧ワールド・トレード・センター。

現在その跡地には国営の追悼博物館「911メモリアルミュージアム」や犠牲者一人一人の名前が刻まれた慰霊碑「911メモリアル」、またあの日の消防士達が描かれた壁画などが建設され、今もなおこの地を訪れる大勢の人々の足が途絶えることはありません。

そんな中、この一帯で、絶望に負けず希望を忘れないようにと、様々な人々の想いを背負って新しく建設が進んでいる高層ビル群の内、2014年に完成した「ワン・ワールド・トレード・センター」は、現在全米一の高さを誇る104階建ての超高層ビルとなっております。

今回ご紹介する「ワン・ワールド展望台」は、そのワン・ワールド・トレード・センターが完成した翌年2015年5月に同ビル内にオープンし、展望台としても同じく世界一を誇る高層階になっており、マンハッタンのビジネス街・観光地の中心となるミッドタウンにそびえ立つエンパイア・ステートビルの展望台と同じ高さと言われております。

入り口のセキュリティーチェックを通過し、このビルの建設に関わった人々の想いが伝わって来るインタビューが鑑賞出来るエキシビジョンコーナーを通ってエレベーターホールへ向かいます。

102階の展望台までたったの1分ほどでたどり着く超高速エレベーターを降りるとそこには360度ガラス張りの絶景が広がっております。

エンパイア・ステートビルがある超高層ビル群が密集したタイムズスクエア周辺から南に下がったロウワー・マンハッタンエリアに位置するこちらのワン・ワールド展望台近辺には超高層ビルが少ないため、ハドソン川とイースト川に挟まれたマンハッタンの街並みを見下ろすような形で広々と見渡せ、そこから伸びるマンハッタン橋とブルックリン橋の先にあるブルックリン、またニュージャージ州が広々と見渡せるようになっており、壮大なスケールでニューヨークを一望できる贅沢な展望スペースとなっております。

こちらの眺めからは、左にハドソン川、右にイースト川、そして正面奥にタイムズ・スクエアのあるマンハッタンのミッドタウン地域と、手前にはニューヨーク証券取引所が見下ろせます。

こちら左奥に見える橋はマンハッタン・ブリッジ、手前にはブルックリン・ブリッジ、二つの橋の向こう側には、右手奥に広がる最先端カルチャーの発信地として近年若者から絶大な支持を得て注目を浴び続けているブルックリン・エリアが見渡せます。

こちらはマンハッタンの対岸、ニュージャージー州のジャージーシティ(Jersey City)です。1990年以降の再開発により悪化していた治安や環境が回復した現在では高層ビルが立ち並ぶ沿岸一帯が展望できます。

係員によるニューヨークの歴史や、今現在ニューヨークで開催されているイベント、また訪れるべき観光スポットなどの紹介を無料で聞くことができるショーもあります。


夕日から日没後の「百万ドルの夜景」まで、360度のパノラマでたっぷりと堪能することが出来ます。

建設当初は「Freedom Tower(自由の塔)」と言う名前だったというこちらのタワー。
他のビルとの兼ね合いを図り今のように数字で管理する事になったそうですが、建設中に犠牲者の亡骸が発見されて工事中断を余儀なくされたりと、紆余曲折を経て完成され、ニューヨーカーにとっては格別な想いの込められたビルになっております。

アメリカ・ニューヨークを訪れた際には是非、911メモリアルミュージアムと合わせてこちらの展望台に登られてみることをお勧めいたします。

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名前 One World Observatory(ワン・ワールド展望台)
住所 285 Fulton Street, New York, NY 10007
電話 1-844-696-1776
営業時間 9:00-20:00(時期によって変動あり)
入場料 大人:$34 / 子供:$28 / 5歳以下:無料
ホームページ https://oneworldobservatory.com