ビートたけしと爆笑問題がトークの極限バトルを展開。メッシ、田中将大、錦織圭らアスリートの活躍を受けて

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晦日は、どの局にチャンネルを合わせるか? というのが、その人の感性を測る上で重要なファクターになってると思います。歌なのか格闘技なのかダウンタウンなのか……?

そんな中、TBSが大晦日に放つは『史上最大の限界バトル KYOKUGEN2016』


ビートたけしと爆笑問題が司会を務める同番組は、まさにTBSによる大晦日の風物詩! アスリートたちの限界に迫るこの大型スポーツ番組も、今年で5回目を迎えたようです。

12月23日に番組のスタジオ収録が行われているのですが、アスリートによる“極限対決”も、タレントらによる“極限トーク”も、過去最高のテンションだったのではないでしょうか。とにかく、内容がとんでもないです。

メッシ&スアレスvs中村俊輔&遠藤保仁


“世界最強FWコンビ”と“日本最強のレジェンドコンビ”による、KYOKUGEN初のチーム戦。この対決は「レッグキャッチボール」なる形式で行われます。
競技内容は、2人の選手がパス&トラップを繰り返しながらボールを地面に落とすことなく、どこまで2人の距離を広げられるかを競うルール。5回の挑戦で最高記録の距離が長いチームの勝利となります。なるほど、正確なパスと卓越したトラップ技術が求められそうですね。……っていうか、世界最高のトッププレイヤーたちにこんなことをさせるパワーに驚きますよ!

また、この番組はアスリートの人間性が垣間見れるのも魅力の一つ。中村&遠藤組は妙に余裕たっぷりに振る舞いつつ、一方のメッシ&スアレス組は数十メートル離れた距離からのパスに「これ、どうしたらいい?」と困惑したり。例えば、パスを放ったスアレスが受け取ったメッシに「マジうめえ!」って声をかけるんですよ。日本側の中村&遠藤組は、ミスが発生するとやたらと相手のせいにするし。

最後は、メッシ&スアレスが「極限だったな」と自ら語るほど本気を出しているので、オンエアを是非とも楽しみにしていただきたいですね。

錦織圭が初参戦!


現在、世界ランキング5位(12月19日現在)にランクインしている錦織圭が、ついに「KYOKUGEN」に初参戦しました!
たけし ショーンK! ホラッチョK!
田中 忘れてください、ショーンKさんのことは(笑)。なんで覚えてるんですか!

今回、番組が錦織のためだけに考案したのは「チャレンジ・ウォールショット」なるチャレンジ。これは、誰もが経験したことのある“壁当て”を極限まで進化させた競技です。内容は、壁当てをスタートさせた途端、時間の経過とともに目の前にそびえる巨大な壁がドンドン小さく細くなっていくというもの。狭くなればなるほど、壁はその重圧を高めていきます。この重圧に気圧されたか、錦織の精神は極限状態にまで達した模様。
錦織 手がブルブルして、ロンドンでファイナルの試合してる時くらい緊張しました(笑)。

ネイマールvs岡崎慎司


母国開催となったリオオリンピックでキャプテンに任命され、優勝を義務付けられたプレッシャーの中、最後に自らPKを決めて金メダルを獲得した“神ってる男”ネイマール。対するは、イングランド・プレミアリーグで万年弱小軍団と呼ばれていたレスターをチーム創設133年にして奇跡の初優勝へと導いた、こちらも“神ってる男”の岡崎慎司。“神ってる男”同士の、夢の対決です!

2人の顔合わせには、スタジオゲストのゴン中山も驚愕した模様。
中山 ネイマールを呼んできたんですか!? バルセロナの3人じゃないですか! TBS、どれだけ金あるんですか……。
太田 金あるわけないんですけどね。
田中 変な話、こんなにOKしてくれると思ってないから、とりあえずオファーするじゃないですか? 意外にOKいっぱいされて「予算どうしよう」って後で。
太田 それで、僕のギャラを下げたんですから。
たけし 社員の半分はリストラされて、外で旗振ってたよ。「やめろ、バカヤロウ。ふざけんな!」って。

ネイマールと岡崎が対決する競技は、四方にある4つの箱からランダムにボールが発射され、そのボールを地面に落とさず、ゴール内に設置された7個のターゲットを打ち抜いていくというもの。点取り屋の2人に相応しい、ボレーシュートの技術を試されるチャレンジです。なお、許されるトラップは1回のみ。
ネイマール 一つでも当たったらハッピーだよ。

しかも、ゴール内に設置されたターゲットは1.5メートルから0.5メートルまで4種のサイズがあり、0.5の極小ターゲットはサッカー界で最も難しいとされるコースに設置されています。昨年、同じチャレンジに挑んだメッシでさえ成功していない0.5のターゲットを2人は打ち抜くことはできるのか!?
岡崎は「0.5メートル、行かなきゃな」とコメントしているし、もちろんネイマールも0.5メートルを狙いに行っている。「0.5メートルは極限に難しかった」とは、ゲーム後のネイマールによる弁です。

石川遼vs松山英樹


石川遼と松山英樹が、KYOKUGENで初の直接対決を果たします。今回、2人が対決するルールは、50ヤード、80ヤード、100ヤード、130ヤード、150ヤードに置かれた直径2メートルの箱にボールを入れていくというもの。
太田 箱の中には、エスパー伊東が入ってるんですか?
たけし マリックが入ってた。

さすが、紳士のスポーツ。同い年の2人は、戦前に謙虚なコメントを発します。
石川 英樹は世界のトップでやってますから、挑戦する気持ちでやりたいと思います。
松山 プレイの質の高さというのが僕とは違うところがありますし、いい勝負になるんじゃないかなと思います。
たけし プライベートでは、2人でニギったりするんですか?

それにしても、このチャレンジは難しい! ボールを転がしていく打ち方ではなく、箱の中に“ポトッ”とダイレクトに入れないといけないのだから。いつもとは勝手が違います。特に100ヤード以上離れると、ボックスのふちに当たったり、紙一重の勝負となっていきました。
たけし あれはひどすぎるよね。ほとんどホールインワンで、素人がやったら全部OKだよ!

そんな状況でも、ショットを成功させていく2人。本当に凄いと思った! 天上人の闘いを見た、という感じでした。
たけし 一昨年、松山選手と一緒に回ったんだ。そしたらキャディさんが俺のとこに来て「たけしさん、今までスランプの時ってありましたか? どうやって解消したんですか?」って。「ヤケクソでやってくしかないよ」って答えたらメモってんの。松山選手がスランプの時に良いアドバイスができるようにって。
太田 いろんなことを聞かれたんですか? 「バイクでどこ向かってたんですか?」とか。
たけし バカなこと言ってんじゃない(笑)!

田中将大(ヤンキース)vs前田健太(ドジャース)


名門・ニューヨーク・ヤンキースのエースである田中将大と、ロサンゼルス・ドジャースに所属するリーグ制覇の立役者・前田健太による対決が「KYOKUGEN」で実現。この2人、同学年にもかかわらず公式戦で一度も対決したことがないそうです。
田中将 自分としてはコントロールが売りの選手だと思っているので、この対決は負けたくないですね。
前田 2年前には負けているので、今回は勝てるようがんばりたいと思います。
太田 仲は悪いんですか?
田中将 そうかもしれないです(笑)。

今回、2人が対決するのはコントロールと頭脳を駆使した「パーフェクトスコア」。1〜36のパネル目がけて球を投げ、『アタック25』のように自分の陣地を広げていくチャレンジです。
はじっこの番号なんて普通に考えるとほとんどビーンボールなのに、狙ってそのパネルに当ててしまうのが凄い! マー君は低めのパネルを狙うためにスプリットを投げたり、一方マエケンもスライダーを投げたり。本当に「いいモノを見た」という対決になっているので、必見です!

「魔裟斗vs五味隆典」「井岡一翔vsスタンプ・キャットニワット」


今年のメインイベントのひとつは、元K-1王者・魔裟斗と元PRIDE王者・五味隆典による一戦。そして、ボクシング3階級王者・井岡一翔のWBA世界フライ級王座統一戦も番組内で完全生中継されます。魔裟斗vs五味の一戦は、8時45分ごろから行われるとのこと。
たけし その時間、紅白は誰が歌ってるんだ? 一応、ワイプで映しとけ。
田中 なんで他局をワイプで流すんですか!
太田 成宮vsASKAってのも。
田中 お二人に言います。トークの”極限バトル”はいらない!

「去年はKIDの入れ墨を隠すのが大変だった」(太田)


番組収録終了後、ビートたけしと爆笑問題の囲み取材が行われました。完全に、極限な域に達してましたね。とんでもない内容です。


――毎年恒例のKYOKUGENですが、今年の収録を終えていかがでしょうか?
田中 早いもので5回目ということで、いつもそうなんですけどスタジオは無駄話というか、オンエア観るのが怖いくらい面白い話がね。
太田 下ネタがどこまで使われているかっていう。
田中 『KYOKUGEN』はもちろんスポーツがメインの番組ではあるんですけど、たけしさんと我々ですから、いかにスタジオのトークで盛り上げていくかというのを頑張っているんで。スタッフの皆さん、どうかたけしさんや太田のとんでもない発言を一個でも多く残していただきたいなと思います。
太田 冒頭のスタジオのトークの部分で、たけしさんのAVのタイトルの「君のあな」っていうのは、あそこをぜひ記事にしてください。
(場内笑)
田中 オンエアは難しいかもわからないんで。
たけし どっちかって言うと「チン・ゴジラ」の方を。「チン・ゴジラ」と「マン・ゴジラ」。これがくんずほぐれつ。
田中 もはや、文字でも厳しいよ!
(場内笑)
たけし ボボ・ブラジルだっているよ。
田中 やめなさい!
たけし うちの弟子で「ボボ・コロンビア」ってのがいて、全然売れないんだけど。
田中 売れる気ないでしょ、名前で!
太田 「マン・ゴジラ」はすごいですね。くれぐれも濁点を忘れないように。
(場内笑)
太田 「ウルトラマンコスモス」ってのもあったけど。
田中 それは、本当にあったんだよ! それはいいんだよ、別に。
太田 変なところで切ると、大変なことになりますから。
――皆さんのイチオシの対決を教えてください。
田中 僕らはマー君とマエケンの対決にロケで一緒に行かせてもらえてイチオシですけど、サッカーの対決が超豪華という。世界と日本の素晴らしい戦いが2つあるんですけど、両方とも相当見ごたえがあるなあと思います。
太田 僕の中では、ちょっと番組的に関係ないかもしれないけど「猪木―アリ戦」ですね。
田中 ちょっとどころか、全く関係ないよ! 40年くらい前でしょ。
(場内笑)
たけし それだったら、力道山と木村政彦の試合も。
田中 関係ないから!
太田 Youtubeで見れますから。
田中 Youtubeじゃないんだよ。この番組の宣伝する気ねえのかよ! 大晦日やるんだから、KYOKUGENN!


田中 でもたけしさんもロケに行かれたゴルフ対決、凄かったですね。これ、奇跡を見るくらい凄いですよ!
たけし あれは、プロって凄いなあと思うね。今は(小さい背丈を手で表して)このくらいからやってないとダメだな、あらゆるものが。
田中 僕もこのくらいからやってるんですけどね(苦笑)。
たけし このくらいから(もっと背丈を低くして)このくらいになっちゃってるじゃねえか。潜ってどうすんだよ!
太田 ロストボールしてるから(笑)。
田中 (股間から球が飛んだ仕種をしながら)「ファー!」って言ったからね。
(場内笑)
たけし 今年は随分ゴルフでひどい目にあった大橋巨泉さんっていう有名な人が死んでしまって、ちょっとつまんねえなあって。あの人とやってた時のゴルフは凄いからね。マーカーがだんだん動くっていう。マーカーがチョロQでできてて、カップに近付いていくんだよ。あれは凄い。
(場内笑)
太田 たけしさん、またBIG3とか我々的に見たいですね。正月と言えばBIG3やってたじゃないですか。
田中 BIG3ねえ〜。でも、思いっきり他局の番組になりますから(笑)。
太田 あっ、そうか(苦笑)。だから、向こうやんないからこっちに持ってきちゃって。
たけし 俺ら、年だもの。タモリなんかドライバーを杖にしてるんだよ。
(場内笑)
田中 でも、KYOKUGENの対決でアッコさんが紅白出ないならこっちのリングでねえ?
太田 魔裟斗vsアッコさんで。
たけし 和田アキ子、あいつ勝つぞ?
太田 勝ったら今度、マン・ゴジラvsアッコさんで。
田中 だんだん、凄いことになっちゃうけどね(笑)。
――たけしさんはゴルフ対決を、爆笑問題のお二人は野球対決を間近で見られていますけど、VTRと見るのとは違う緊張感があると思うんですが、いかがでしたか?
田中 とにかく、絵面が面白いですよ。一流のメジャーのピッチャーって、単純な話デカいんで!
太田 お前と並ぶと、余計デカく見える。
田中 もちろん僕の小ささで強調される部分もあるかもしれないですけど。
太田 彼は、昔の芸名「白木屋みのる」ですからね。
田中 それはいいじゃねえかよ。昔ね、むりやり付けられたんだよ。俺が名乗ったわけじゃないんだから(笑)。でも、一流のアスリートの人たちの体は素晴らしいですよ。
太田 甲子園の時と、本当に体が違うんだよね。やっぱり、「マー君、神の子」。
田中 ノムさんの真似なんですけど、あんまり似てないですね。
太田 「サッチー、やらしてくれよ」
田中 言うわけないでしょ。あと、ゲームなんですけど、試合のような真剣な表情が出えてきますし。
太田 仲の良さもにじみ出る。
田中 仲がいいけど、負けず嫌いっていう。そばで見てて、ピリピリしたり面白かったりしましたね。あと、亮君と松山選手も仲いいですよね。
たけし 同期だからな。日本のゴルフ界は、女子プロは韓国強くなってるけど、男子は完全に日本人で松山とか通用する選手になってきたから。でも、外国で勝たれちゃうと、また日本の中のゴルフ界がダメになっていくという。スポーツもみんなそうで、アメリカが中心になってきて、日本国内のエンターテイメントとしては下がっていくというね。ちょっと悲しいんだよね。でも、来年再来年に大谷なんて行って向こうで活躍したら、我々の番組は全部メジャーリーガーと、サッカーは全部セリエとかになっちゃうもんね。そうなると、日本国内のスポーツ事情ってのも海外を意識してやるしかなくなっちゃうな?


田中 そしたら、司会もデーブ・スペクターとかになっちゃうんですかね。
たけし あいつはヤダ! あいつは埼玉生まれらしいよ。
(場内笑)
太田 来年はぜひ、大谷も。今後、大谷がどうなるかわからないけどね。
――スタジオに素敵なゲストの方がいらっしゃってましたけど、収録中の雰囲気はいかがでしたでしょうか?
田中 これはみんな共通してると思いますけど、篠原(信一)さんの空気の読めなさが面白かったです。
(場内笑)
太田 どう編集されるかですよね。
田中 あんな奴、いないよね? でも、面白いんですよね。そこはぜひ、オンエアしてほしいなと思ってますけどね。
太田 でも、来年は座ってないと思いますけどね。
田中 ハハハハハハハ!
たけし でも、あの人は変だよな。柔道で金メダルとってるのに、なんで銀になっちゃうかなあ? あれ、勝ちだよなあ。
田中 そこからちょっと、おかしなことになって。
(場内笑)
たけし 今回は、井岡の統一戦がある。苦い思い出があるからな。井岡が1RでKOしちゃって、KYOKUGENでどうしようかっていうので。間が空いちゃって、生でな。ヘビー級のワケの分かんない試合が。
田中 ワケはわかんなくないですけども(笑)。
たけし 国歌斉唱から始まっちゃって、飽きた飽きた。参った時あったよな。
田中 ありましたよね(苦笑)。
太田 だから、井岡も空気読めない奴ですよね
田中 こっちの空気、読むわけねえだろが!
たけし もうちょっと打たせないとダメだよな。あと、今回は魔裟斗vs五味という本当に凄い対決ですから。
――どっちが勝つと思われますか?
田中 これはもう……。去年は山本KIDと魔裟斗の闘いを目の前で見て。
太田 とにかく、去年はKIDの入れ墨を隠すのに。そのことしか考えなかったからね。
(場内笑)
田中 いや、そんなことないですけど(笑)。今年は、五味選手が「打ち合いを」と言ってるみたいなんでね。どっちが勝ってもおかしくないですね。


掲載するのがためらわれるほど、3人の発言はスレスレです。たしなめているフリしながら、田中さんの発言もひどいよ! 完全に、トークの”極限バトル”でした。
(寺西ジャジューカ)