武田 真優子 / つむぎペットケア

写真拡大

■「介護」に正解はない

「介護」は、「介抱看護」のことです。衰弱しきった病人、けが人や重度の身障者、また寝たきり老人などに常時付き添っていて、その生活全般にわたり、こまごまとした世話をします。

ただし、この介護方法は、解剖学、生理学上で「こうしたほうがいい」ということはありますが、絶対にこうすべきというものはありません。なぜなら、そのご家庭やうちの子をとりまく環境、うちの子の体の状態によって、変わってくるものだからです。

つまり、介護はうちの子に合わせカスタマイズするものであり、ここに書かれていることが、ぴったりと当てはまらないケースがあります。その際は、まずは、かかりつけの動物病院にご相談ください。


■「介護」は誰にでも出来る

●あなたのうちの子が食事をとりにくそうにしているから、口元に持っていてあげた。

●後ろ足が弱ってきて階段を上りにくそうだから、スロープをつけた。

このようにうちの子の状態に合わせて支えることも、立派な介護です。

ただし、本格的な在宅介護となるとその負担は大きくなります。


たとえば、動物病院で入院をした場合、


▶医療処置

▶投薬

▶食事

▶排泄の世話


などを行います。在宅介護はこの中の「医療処置」意外すべてを行う必要があります。症状によってはたいへんな時間・体力・気力を要することになるため、倒れて救急車で運ばれる飼主さんもいらっしゃいました。


介護には「絶対の正解」はありません。あなたの”うちの子”にとってよりよい介護を、飼主さんと見つけることができればと、そう思っています。