そういえば、メロンパンはなぜメロンの味がしないのにメロンパンなのか?
子どもの頃から親しみのあるメロンパン。最近は、日本に訪れた外国人観光客にも大人気なんだそうです。ということで、今回はメロンパンのルーツなどを探ってみたところ、意外にもいろいろな歴史が出てきました!
パンの中でも不動の人気を誇る、「メロンパン」。
でも、メロンの味がしないのにメロンパンとはこれいかに?と、論争にもなりやすいパンです。
皆さんは、なぜメロンパンがこうした名前になったのか、ご存知ですか?
メロンパンは、日本発祥のパン。
その歴史は意外にも古く、明治時代後期。
広島のパン屋さんが最初に作ったと言われています(※諸説あります)。
当時のメロンパンは、今のような丸い形ではなく、アーモンドを縦に割ったような楕円形で、パン生地の上に乗せたビスケット生地の表面に、筋目を入れて焼いていました。
焼きあがった姿は、まるで「真桑瓜(マクワウリ)」にそっくり。
真桑瓜は、お盆のお供え物としてよく使われる、ウリ科の植物です。
当時、この食べ物こそが「メロン」と呼ばれていたため、そっくりなパンが「メロンパン」と名付けられた、という説が有力です。
大正時代に入ると、その真桑瓜型のメロンパンに対し、今度は丸い生地のパンが関西地方で売り出されました。
名前は「サンライズ」。
まんまるで、日の出のような形だったことから付けられた名前です。
このサンライズ、よく見ると西洋から入ってきたマスクメロンにもそっくり。
こうして、東京にこのパンが入ってくるときには、丸型のサンライズは再び「メロンパン」と呼ばれ、全国でも定着したのでした。
楕円形の真桑瓜型メロンパンは、中に白あんが入っています。
広島などでは現在でも、メロンパンといえば白あん入りの楕円形、そして丸型のものは「サンライズ」と呼ぶそう。
呼び名はともかく、あのサクサクなビスケット生地に、日本人は100年も前から夢中なんですね。
文/岡本清香
TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「メロンパン? それともサンライズ?」として、5月12日に放送しました。
【あわせて読みたい】
★新婚生活「私は妻のコレにドン引きました」お金編(2016/5/12) http://tfm-plus.gsj.mobi/news/2KBGQQfHPP.html
★江戸時代、囲碁の「名人」になる条件とは?(2016/5/12) http://tfm-plus.gsj.mobi/news/3n6FPiAlJX.html
★全国各地のおいしい「焼きそば」教えます!【レシピ付き】(2016/5/7) http://tfm-plus.gsj.mobi/news/IVxILbF52D.html
<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/
そういえば、メロンパンはなぜメロンの味がしないのにメロンパンなのか?
パンの中でも不動の人気を誇る、「メロンパン」。
でも、メロンの味がしないのにメロンパンとはこれいかに?と、論争にもなりやすいパンです。
皆さんは、なぜメロンパンがこうした名前になったのか、ご存知ですか?
その歴史は意外にも古く、明治時代後期。
広島のパン屋さんが最初に作ったと言われています(※諸説あります)。
当時のメロンパンは、今のような丸い形ではなく、アーモンドを縦に割ったような楕円形で、パン生地の上に乗せたビスケット生地の表面に、筋目を入れて焼いていました。
焼きあがった姿は、まるで「真桑瓜(マクワウリ)」にそっくり。
真桑瓜は、お盆のお供え物としてよく使われる、ウリ科の植物です。
当時、この食べ物こそが「メロン」と呼ばれていたため、そっくりなパンが「メロンパン」と名付けられた、という説が有力です。
大正時代に入ると、その真桑瓜型のメロンパンに対し、今度は丸い生地のパンが関西地方で売り出されました。
名前は「サンライズ」。
まんまるで、日の出のような形だったことから付けられた名前です。
このサンライズ、よく見ると西洋から入ってきたマスクメロンにもそっくり。
こうして、東京にこのパンが入ってくるときには、丸型のサンライズは再び「メロンパン」と呼ばれ、全国でも定着したのでした。
楕円形の真桑瓜型メロンパンは、中に白あんが入っています。
広島などでは現在でも、メロンパンといえば白あん入りの楕円形、そして丸型のものは「サンライズ」と呼ぶそう。
呼び名はともかく、あのサクサクなビスケット生地に、日本人は100年も前から夢中なんですね。
文/岡本清香
TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「メロンパン? それともサンライズ?」として、5月12日に放送しました。
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放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/