「ボタニカル」=「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組「NOEVIR BOTANICAL LIFE」 http://www.tfm.co.jp/link.php?id=6497。

5月13日の放送では、不思議な植物がたくさん掲載された“大人のための進化系植物図鑑”ともいえる書籍『ひみつの植物』(藤田雅矢・著/WAVE出版)を紹介しました。



身も心も少し身軽になってきたような5月。あたたかな日差しを受けて、花々や新緑の鮮やかさもより一層輝きを増したようです。たんぽぽ、ヒマワリなど、私たちの日常にすっかり溶け込んでいる季節の花も、私たちが見慣れた色・形は、実はその種のほんの一部だったなんて知っていましたか?

たんぽぽの英名「ダンデライオン」の意味

摘んで愛でたり、綿毛を吹いて遊んだりと、私たちが子どものころから馴染み深いたんぽぽ。英名は「ダンデライオン」ですが、実は「ダンデ」というのは、パスタのゆで方のアルデンテの「デンテ」と同じ「歯」という意味。つまり「ライオンの歯」という意味で、ギザギザの葉っぱの形状から名前が付けられたそうです。



また、私達は“たんぽぽ=黄色い花”という常識を持っていますが、実はピンク色の花を咲かせるたんぽぽも存在します。植物名は「クレピス」と言い、南イタリアからバルカン半島にかけて自生し、草丈が高く、枝分かれして花をつけたりと、見た目もちょっと洋風でスマート。幻想的とも言えるピンク色のたんぽぽですが、この「クレピス」種の中には、白い花を咲かすものもあるそうです。

買って育てて、眺めて、食べて!? 珍植物の楽しみ方は色々

たんぽぽに限らず、夏に鮮やかな黄色を見せるヒマワリにも、赤、オレンジ、ライムグリーン色の花を咲かせる品種があるそうです。また、カリフラワーといえば白が一般的ですが、世界には他にも様々な色のカリフラワーがあります。「オレンジブーケ」と呼ばれるオレンジ色の品種、「バイオレットクイン」と呼ばれる鮮やかな紫色の品種など。紫色の「バイオレットクイン」は、茹でると今度は緑色に変わって、まるでブロッコリーのようになるというのです。



ちなみに最初に紹介した、ピンクのたんぽぽ「クレピス」。実はタネ屋さんで1袋200円台から手軽に手に入り、育て方は非常に簡単でめったに失敗することはないのだとか。

育ててみたい、触ってみたい、人に贈りたい、料理に使って食べてみたい……そんな興味に応えるように、お取り寄せ方法や、育て方のコツ、育てる難易度レベルまで記してあるのがこの本のうれしいところ。それだけでなく、植物SF文学の紹介、植物情報交換のためのサイトURLも記されていたりと、植物の情報がこれでもかと詰め込まれています。ただの図鑑でもなく、写真集でもなく、文学性や実用性も加わった、まさに“大人のための進化系植物図鑑”ともいえる一冊ですね。

TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介する「NOEVIR BOTANICAL LIFE」をオンエア。次回5月20日の放送は「ボタニカル・レシピ」がテーマ。人気イタリアンシェフに教わるお料理のコツ、第2回をお届けします。

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<番組概要>

番組名:「NOEVIR BOTANICAL LIFE」

放送日時 :毎週金曜8:38〜8:43

ナビゲーター:高橋万里恵

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/botanical/