「すべてのことには意味がある」北乃きいから広瀬すずへ

サードアルバム『K』を発売したばかりの北乃きいさんが、広瀬すずがパーソナリティをつとめるTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! GIRLS LOCKS!」にゲスト出演。

番組のWeb新聞「SCHOOL OF LOCK! TIMES 3月号」に掲載された、台湾で起こった地震への想いを綴ったメッセージを紹介し感想を語りました。



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「優しさのバトン」（福島県・17歳）

2月6日の早朝。私の目に、あるニュースが飛び込んできた。

「台湾南部でM6.4の地震発生」

ちょうど1ヶ月前、台湾研修に行っていた。

私が大丈夫？　と聞くと友達からはこう返信が来た。

「日本の人たちがすぐに救援に来てくれたり募金を募ったりしてくれて、本当に感謝している。ありがとう」

私は5年前の大地震を思い出した。

あの時、一番に助けにきてくれたのは台湾だった。

「優しさのバトン」

これは先生が不意に発した言葉だ。

優しさはどこまでも連鎖的に伝わると感じた。

3.11の時に知った国境を越えた優しさ、友情、思いやりは忘れてはいけないこと。

優しさのバトンを繋いでたくさんの人と共有できた時に、初めて国境を“越えられる”のではないかと思う。（一部抜粋）

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北乃「台湾で地震がありましたけど、東日本大震災の時にいろいろしてくださったからというわけではないですけど、何かお返しをしたいなって気持ちはありますね。

台湾にエバーグリーングループという船とか飛行機とか扱っている会社があって、そこに張栄発（ちょう・えいはつ）さんというトップの方がいらっしゃって、震災の時に個人で10億円を寄付してくださったんです。ほかにも自社のインフラを利用して支援物資を送ってくださったり。今年、亡くなられてしまって残念なんですけど、そういう方がいらっしゃったってことをたくさん伝えていくことは大切だし、忘れてはいけないですね」



広瀬「そうですね。そんな北乃さんが大切にしている言葉ってありますか？」

北乃「私は『すべてのことには意味がある』というこの言葉を頭に入れて生きています。すずちゃんも17年の人生の中で、大人から見たらたった17年かもしれないけど、生とか死とかいろんなことがあったと思うの。それを受け止めるって簡単なことじゃないよね。でも、“この問題には悪いことも良いことも何か意味があるんだ”と思っていると、何年か経ったあとかもしれないけど、いつかは受け入れられるなって。そう思って生きていますね」

広瀬「いいお話を聞いちゃった。ありがとうございます」

「SCHOOL OF LOCK! TIMES 3月号」Webサイト：http://www.tfm.co.jp/lock/map/news/times23/ http://www.tfm.co.jp/lock/map/news/times23/