こんなものまで支払いできる！ クレジットカード活用ワザ6
■クレジットカード、眠ってない？
今の時代、多くの人がお財布にクレジットカードの1枚や2枚は入れているのではないでしょうか。しかし持ってはいるけれどあまり使っていないという人と、支払いは徹底的にクレジットカードにしている人との差ははっきりと分かれています。まずは自分の生活の中でどんなカードを選べばよいのか、本連載第13回でご紹介した【間違っていませんか？ あなたのクレジットカードの選び方】（ http://president.jp/articles/-/16270 ）をご覧いただければと思います。
クレジットカードで支払うことの利点の1つは、短時間で支払い処理が済むこと。最近ではコンビニやファミリーレストランでも1万円以下などの少額であればサインも不要で支払うことができます。支払いやお釣りで小銭のやりとりが発生する場合は、サインをしてもクレジットカードのほうが早いケースもあるでしょう。
そしてもう1つの利点はやはり、ポイントが貯まること。最近の一般的なクレジットカードは還元率が0.5％のものが多いのですが、たとえ0.5％だとしても年間で100万円支払えば5000円分の還元があるわけですし、200万円支払えば1万円分が還元されるわけです。
100万円や200万円という金額だけ聞くと、「そんな金額まで使わないよ」と思われるかもしれませんが、意外と多くの費目をクレジットカードで支払うことができるのです。
▼Yahoo! 公金支払い
電気や都市ガスに関しては多くの会社が以前よりクレジットカードでの支払いを受け付けています。最近では上下水道料金や税金でもクレジットカードで支払えるところが増えてきているのです。それは、Yahoo! 公金支払い（ http://koukin.yahoo.co.jp/brief ）を通して支払いをすることによって可能になります。費目としては自動車税、軽自動車税、固定資産税、住民税、ふるさと納税ほかさまざまなものが対象となっているのですが、行政側と提携しているか否かによりますので、Yahoo! 公金支払いのページで調べてみるとよいでしょう。
※クレジットカードで直接に払う場合、公共料金はポイント対象外のカードもありますのでご確認ください。
■税金さえもカードで！
▼電子マネーnanacoを使った公共料金支払い
セブン−イレブンでは電子マネーのnanacoを使って固定資産税、自動車税、住民税、水道料金などの税金や公共料金を支払うことができます。この方法を利用するときにカギとなってくるのはnanacoにチャージする際の方法です。ここでクレジットカードからnanacoにチャージするときにポイントがつくクレジットカードを選ばなければなりません。どのクレジットカードでもチャージすればポイントがつくわけではないのです。現時点では楽天カードのJCBや、リクルートカード他一部のカードに限られています。
※nanacoの電子マネーポイントはつきません。
▼電話やテレビの受信料、新聞など
固定電話、スマートフォンを含む携帯電話、自宅のインターネット回線などは多くの人が既にクレジットカードで支払いをしているのではないでしょうか。NHKやCSの受信料、昨年より急速にサービスが広がってきたVOD（ビデオオンデマンド）の契約料金などもすべてクレジットカードで支払いが可能です。
▼生命保険や共済
生命保険や共済保険なども多くの場合クレジットカードで支払うことができます。月に万単位で支払っている家庭も多くあると思いますので、カード払いにしていない人は変更手続きをしてみてはいかがでしょうか。
▼病院と薬代
大きな総合病院ではクレジットカードで支払えるところが増えてきています。さらに薬が出される場合、院外処方箋にすることがポイントとなってきます。小さな薬局ではクレジットカードを受け付けていないところも多いのですが、大型スーパーの中にある処方箋を受け付けている薬局ではクレジットカードで支払うことが可能です。
■ネットではショッピングモールをチェック！
インターネット上には多くのネットショップが存在しています。通常であれば買い物をしたいそのお店のページを直接開いて買い物をすると思いますが、その前にまず自分が利用しているクレジットカード会社にショッピングモールがないか、あったならどのようなショップが登録されているか確認してみましょう。
例えばセゾンカードであれば『永久不滅.COM』というモールがあります。この中には家電や衣類、化粧品、総合通販ショップなどさまざまなショップが登録されていて、ビックカメラであればポイントが最大4倍アップ、マツモトキヨシは最大11倍になります。これは『永久不滅.COM』のページにある各ショップのリンクを通ることによってポイントがアップする仕組みなので、直接ビックカメラやマツモトキヨシのページを開いて支払いをしても通常のポイントしかつきません。
自分が使っているクレジットカード会社にショッピングモールがあるか、あれば確認してみましょう。
このように、年間でのクレジットカードポイントというものは低金利の今、預貯金の金利で得られる利子とは比べ物にならない金額の還元が期待できるのです。慣れないうちはちょっと面倒と思ってしまうかもしれませんが、一度手続きをしてしまえばその後は手間がかからないものも多いので、是非一度チェックしてみてください。
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（矢野きくの＝文）
