リクルートホールディングス(東京・千代田、峰岸真澄社長)は12月22日、オランダの人材派遣会社USGピープルを買収すると発表した。買収額は1897億円。

 USGピープルは1917年設立で、オランダ、ベルギー、フランス、ドイツにおいて約6万人のスタッフを派遣している。2014年の売上高は23億5500万ユーロ。

 今回の買収によって同社の国内と海外を合わせた人材派遣事業の売上高は約1兆1000億円に達し、アデコ(スイス)、ランスタッド(オランダ)、マンパワーグループ(米国)に次ぐ規模になる見込み。また、人材派遣事業の売上高は海外が国内を上回る。

 リクルートは2020年に人材領域でグローバルNo.1になることを目標に掲げ、海外で人材会社の買収を続けている。15年も米国や豪州で3社を買収したが、USGピープルが加わることで欧州でも事業基盤が確立されることになる。

 同社は⼈材派遣領域のM&A⽅針として、市場規模が大きな先進地域であることと、国内で培った事業運営ノウハウで業績の改善が図れることの2つを挙げており、過去の買収でも実績を上げてきている。成長投資として、中期的に7000億円の余力があり、今後も積極的なM&Aが予想される。

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