明日決定! 「日本タイトルだけ大賞」今年の注目タイトルを新刊JPがピックアップ

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 いよいよ明日12月23日、「第8回日本タイトルだけ大賞」が開催される。
 「日本タイトルだけ大賞」は、その年出版された書籍の中からタイトルの秀逸さ「だけ」を選考基準とし、最も優れたタイトルを表彰するというユニークな賞。昨年行われた「第7回日本タイトルだけ大賞」の大賞は『人間にとってスイカとは何か』(池谷和信/著、臨川書店/刊)となっている。

 今やテレビ番組でもたびたび取り上げられるなど、この賞の認知は少しずつ広がってきているが、もともとは公認会計士の山田真哉さん、ブロガーのヨシナガさん、株式会社オトバンク会長の上田渉さんの3人が「こんなことをやってみたら面白いのではないか」という“思いつき”から始まった。
 そして2009年には、第一回となる「日本タイトルだけ大賞2009」が開かれ、『ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話』(マネー・ヘッタ・チャン/著、経済界/刊)が大賞を受賞。残念賞の『できる男は乳首で決まる』(松屋壮/著、幻冬舎ルネッサンス/刊)と人気が拮抗したが、「これ(『できる男は乳首で決まる』)を第一回の大賞にしていいのかという議論があり」という理由だった。

 そんな歴史を積み重ねて早8回。今年は山田さん、ヨシナガさん、上田さんとともに、本好きで知られるアイドル、でんぱ組.incの夢眠ねむさんをゲストに迎え、21時よりニコニコ生放送で選考会が放送される。
 新刊JP編集部では明日の生放送に先立ち、数多くのノミネート作品から編集部員イチオシの「タイトル」を勝手に選出してみた。

●『わるじい秘剣帖(1) じいじだよ』(風野真知雄/著、双葉社/刊)

 このタイトルを選んだのは新刊JPのデザイナーであるTS。「じいじ可愛い」と、サブタイトルの可愛さに魅かれたようだ。

●『デスメタルアフリカ: 暗黒大陸の暗黒音楽』(パブリブ/刊)

 音楽好きのMSは『デスメタルアフリカ』を選出。「アフリカのデスメタルバンドを網羅しているだけでワクワクする」と思いきり趣味に走った感想を寄せた。

●『うんこがへんないきもの』(早川いくを/著、寺西晃/イラスト、KADOKAWA/アスキー・メディアワークス/刊)

 イタズラ好きのTKは「面白そう、読みたくなった」とこの本をチョイス。「本書の内容はクソです。」という帯の文句からも分かるように、生き物たちの排泄物を通してその世界を覗いていくという一冊だ。

●『長嶋茂雄を思うと、涙が出てくるのはなぜだろう』(テリー伊藤/著、ポプラ社/刊)

 この本を選んだのは、この本について著者のテリー伊藤さんにインタビューを行ったヤマダ。熱狂的な長嶋茂雄ファンとして知られるテリー伊藤さんだからこそのタイトルではないだろうか。

●『呆けたカントに「理性」はあるか』(大井玄/著、新潮社/刊)

 「他のどんなタイトルよりも重いと感じたから」という理由で選んだのはカナイ。認知症をテーマに書かれた新書は、タイトルも強烈である。

 新刊JP編集部の面々が選んだタイトルはこの5作品だが、明日、大賞に選ばれるのはどのタイトルなのか? 審査の手順は以下の通りとなる。

1)視聴者参加による公開審査
2)ダダ漏れ最終選考
3)大賞、各審査員賞、残念賞の発表

 これらの様子は全てニコニコ生放送で21時から23時に放送される予定だ。リアルタイムだから何が起こるか分からない。ぜひ皆さんも“歴史の証人”になってみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)

■第8回日本タイトルだけ大賞(ニコニコ生放送)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv245345429

■第8回日本タイトルだけ大賞公式ページ
http://www.sinkan.jp/special/title_only_8th/