Apple WatchのシステムフォントにはApple独自のフォント「San Francisco」が使われています。新しいMacBookのキーボードのアルファベット表記もこのフォントがプリントされているのですが、iOSとOS Xの次期メジャーアップデートとなる「iOS 9」「OS X 10.11」のシステムフォントにも「San Francisco」の採用が計画されていると、9to5Macが報じています。

Apple plans to refresh iOS 9, OS X 10.11 using new Apple Watch font | 9to5Mac

http://9to5mac.com/2015/05/20/apple-plans-to-refresh-ios-9-os-x-10-11-using-new-apple-watch-font/



記事執筆時点で最新バージョンとなるiOS 8.3とOS X 10.10.3のシステムフォントには「Helvetica Neue」が採用されていますが、Appleが2014年9月9日に発表したApple Watchの開発キット「WatchKit」にはAppleが独自開発したフォント「San Francisco」が含まれており、すでにApple Watchのシステムフォントとして採用されています。



Appleが公開しているApple Watch Human Interfaceのページによると、San Franciscoは「Apple Watchのディスプレイ上の可読性を向上できる」として説明されており、テキストサイズにかかわらず読みやすいフォントとして開発されています。San Franciscoのフォントは以下のような感じ。



Appleに精通した人物によると、この「San Francisco」が「iOS 9」「OS X 10.11」からiPhoneやMacのシステムフォントとして採用が計画されているとのことです。ただし、フォントの一新は全てのプリインストールアプリに影響するため、Appleにとっても簡単な変更ではありません。非Retinaディスプレイではキレイに見えないとも言われており、決定事項ではないとのこと。

Appleは2015年内にフォントの変更、または既存フォントの継続を決定すると予想されており、2015年6月8日(現地時間)に行われる開発者向けイベント「WWDC」で何かしらの発表があるかもしれません。iOS 9とOS X 10.11のリリースは2016年3月末ごろになると見られています。