ミランが外国籍選手の放出を検討か…名誉会長「全員イタリア人にする」

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 日本代表FW本田圭佑が所属するミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が、クラブの売却について言及した。18日付のイタリアメディア『スポーツ・メディアセット』など各メディアが報じている。

 ミランはかねてからクラブ売却の可能性を取り沙汰されており、一時はタイ人実業家のビー・タエチャウボル氏への売却が合意に達したとも報じられていた。しかし、未だに正式発表は行われておらず、先行きが不透明な状態となっている。

 ベルルスコーニ名誉会長は「ミランが築いてきた歴史は素晴らしいもので、世界最高のクラブ・レアル・マドリードと同じように素晴らしいものだ」と、これまで数々のタイトルを獲得したミランの歴史について言及。

 続けて「(1986年に)私がオーナーになってからの30年間で、ミランは多くの成功を勝ち取り、ブランド力を手に入れた。かつて東洋の人々にイタリアを代表するイメージを挙げてもらったところ、彼らは『マフィア、ピザ、(ソフィア・)ローレン』と答えていた。しかし、今ではマフィア、ピザ、そしてミランに変わった。我々は世界中に350万人ものファンを抱えているんだ」と、イタリアという国を代表する存在になったと主張している。

 そして、クラブの売却については「私とともにクラブを上手く運営してくれる人を探している。新たな財政を手に入れられることを願うよ。そうでなければ私が名誉会長を続けることになる」と、交渉が失敗に終わった場合は自身が継続して名誉会長を務めることを明かした。

 今後のチーム編成については「(売却が失敗した場合は)私は全てイタリア人で構成されたミランを考えている。今のチームには外国人が多すぎるように感じるね」とコメントし、イタリア人中心のチーム作りを考えているようだ。