【イエメン】命を守る支援物資、第一弾の16トンがサヌア空港に到着
【2015年4月10日 サヌア/アンマン発】
イエメンで続く紛争が子どもたちや家族に多大な犠牲を強いているなか、ユニセフ(国連児童基金)による第一弾の緊急支援物資が、イエメンのサヌア国際空港に空輸で到着しました。
ユニセフ・イエメン事務所代表のジュリアン・ハーネスは、「人道状況は悪化の一途をたどっており、水や基礎的な衛生、必要不可欠な保健サービスへのアクセスがますます制限されています。ユニセフが本日、イエメンに空輸することができた支援物資は、イエメンの子どもたちとその家族の生死を分けるものです。しかしながら、これらの物資は十分ではないことを私たちは承知しており、より多くの物資の空輸を計画しています」と述べました。
今回到着した16トンの医療用品や水は、子どもたちの命を守るために現地で活動している団体に提供されます。支援物資には、最大8万人の治療ケアに用いられる抗生物質、包帯、注射器、点滴などの医療用品のほか、最大で2万人の子どものための微量栄養素、さらに貯水用資材が含まれており、デンマークにあるユニセフ物資供給センターからジブチ経由で空輸されてきました。
イエメン全土では、何千もの家族がより安全な場所を求めて自宅から避難しています。病院では医療用品が不足するなか、多くの負傷者の治療に努めています。ユニセフは、水と衛生システムの損壊により、病気の発生のリスクが増加すると警告しています。
イエメンで活動するユニセフは、パートナー団体との協力のもと、安全面での状況が許す限り、予防接種や安全な水などの必要不可欠なサービスを提供するための活動を続けています。そして、不発弾の危険について、子どもたちや親に啓発するメッセージを、イエメンの全国メディアを通じて伝える支援も行っています。
※情報提供: