河内コミッショナー

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◇12日◇小田原アリーナ◇bjリーグ合同トライアウト

 朝から晴天に恵まれた12日、日本初のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」が主催する合同トライアウトが小田原アリーナで開催された。

 今年11月に開幕する新リーグに参加するためには、この合同トライアウトを受ける必要がある。逆をいえば、このトライアウトに参加した選手の中から、9ヶ月後にはプロのバスケットボールプレーヤーが誕生するということだ。当日の参加者は16歳から36歳までの356名。中には外国人の姿も見受けられた。

 参加者はまず身長別に3つのグループに分けられ、ボードタッチ、ハーキーステップ、パス&シュート&ドリブル、1on1、シャトルランのメニューを行う。それぞれのメニュー毎に4段階で評価され、午後の部に進む120名がふるいにかけられた。

 午後に入り、さらに60名に絞込みが行われる。この時間はより実戦に近いメニューが組まれ、ハーフ3on2、ハーフ5on5、スクリメージ-1(フルコート:ゲーム形式)とチェックは進む。初めて一緒にプレーするにも関わらず、参加者たちはすぐにチームとしてのプレーを見せていた。

 この日、最終的に選考に残ったのは62名。翌日行われた関西のトライアウトでは30名(参加者は161名)が選抜され、合計92名の中から、2次選考に進む約50名が決定する。なお、選考結果は直接本人宛てに連絡される。

 2次選考からは、既存リーグで活躍する新潟アルビレックスや埼玉ブロンコスの選手、またリーグ推薦の選手も参加し、より激しい競争が繰り広げられることになる。

 ◇bjリーグ河内コミッショナーのコメント

 トライアウトをやるにあたって、最初は正直不安もあった。しかし、700人近い応募と、今日来てくれた参加者達をみて、我々のやっていることが間違っていなかったということを確信した。良い選手を一人でも多くチャレンジさせてあげたい。この中から、11月に何人コートに立つか分からないが、少なくとも何人かは入ってくる。今日来てくれた選手には、お礼と、たまたま落ちてしまった選手にも、また来年チャレンジしてもらいたいと声をかけたい。

 ◇bjリーグ木村代表のコメント

 NBAと日本の違いとして、選手のスター性・個性の差が挙げられる。今日来てくれた選手をみると、アピール・主張が足りない。例えば、奇抜な服装をしているとか、ずーっと声を出しているとか。我々がやろうとしているのは、実業団ではなくプロだから、観客に見てもらってなんぼ。観客にお金を貰って、それを選手が貰う。もっとプロ意識をもってくれといいたい。