【ファンキー通信】モテ確実! 童貞スマイルをマスターせよ

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 「いや〜最近、夜の生活はめっきりで・・・」なんてぼやいているオジさん諸君、その気持ち、わからなくもありません。性機能の低下を自覚し始めるのはだいたい30代後半からというし、年代別でセックス回数の目安を算出しても、30代で20日に7回、40代で30日に6回・・・というふうに、徐々に減っていくもの(代表的な九九の法則で計算)。

 がしかし、このセックス回数の減少は、本当に性機能や体力的な衰えのせい? よぉ〜く思い出してみてほしい、あの初々しかった時代を・・・もしもあなたがまだ「童貞」だったとしたら「セックスは疲れるから、ちょっと今日は・・・」なんて思うだろうか? そこにはもっとピュアな、切実な思いがあったのではないだろうか?

 現在アメリカで『The 40-Year-Old-Virgin』という映画が大ヒットしている。訳すとズバリ『40歳の童貞』。タイトル通り、女性経験ゼロの40歳男性が、友人の手を借りながら童貞を喪失するまでを描いたラブコメディーだ。

 「30歳童貞」ならまだしも、「40歳童貞」というとちょっと笑えない。むしろ「気持ち悪い・・・」なんて思ってしまう乙女も少なくなさそう。40歳にもなって童貞と聞くとつい、ふさぎ込んだ暗い男性を想像してしまうが、主人公のアンディは全く逆。「女性とセックスしたい!」という純粋な願いを叶えるために常に明るくポジティヴにがんばるのだ。

そんなアンディの勇姿? を見て「あの新鮮な気持ちを忘れてたよ! 今夜は僕もワイフと・・・」なんて、奮起された男性にこの映画は支持されているのかと思いきや、意外にも女性に大ウケなのだとか。

 観客の約54%が女性で、中には終始バカ笑いしている中年女性もいるそう。やはり夜の生活がオザナリになりがちなご婦人方は、日本のオバさんたちがプラトニックな「韓流」にハマっていったのと同様に、ある意味新鮮なアンディスマイルと、ピュアサクセスストーリーにハートを捕まれたのだろうか?

 この注目の童貞映画、日本でのロードショーは未定だが、是非とも公開してほしいもの。

 最後にこの映画が日本でもヒットするか否か、『日本の童貞』の著者・渋谷知美先生に予想していただいた。「02年あたりから、みうらじゅん氏や伊集院光氏が仕掛け、私自身も加担した『童貞ブーム』が細く長く継続中です。なので『童貞』という言葉に敏感になっている日本人にはウケるはず。それに『電車男』のヒットで、男のシンデレラストーリーという分野がドル箱であることが明らかになっているので、公開すればヒットすると思いますよ。日本上陸のあかつきには、みうら氏と伊集院氏に童貞映画祭を催していただきたいですね」。(文/verb)