22日から導入される強化策のプレビュー画面(提供:みずほ銀行)

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株式会社みずほ銀行(本社:東京都千代田区、杉山清次頭取)は1日、同行インターネットバンキング「みずほダイレクト」に新たなセキュリティ強化策を導入すると発表した。22日から。

 スパイウェア(*1)やキーロガー(*2)といった悪質なソフトによりパスワードなど個人情報が不正に取得され、口座を操作されるという犯罪が多数起きているが、同行でも2件の被害が確認されている。今回の対策は、これらの犯罪を防止するために導入される。

◆[インターネットバンキング・モバイルバンキング]第2暗証番号の入力方法変更
従来、振込手続きなどには第2暗証番号6桁全ての入力が必要だったが、導入後は同行が都度指定する4桁と順序で入力。キーボード操作を盗まれても暗証番号を守ることができる。
◆[インターネットバンキング]ソフトキーボードによるログインパスワード入力
ソフトキーボードとは、画面上に表示されるキーボード。利用者はマウスで操作する。キーボードを使わないため、第三者がキーロガーなどを使用して不正に情報を取得することができない。

 同行では、利用者自身もパスワードや暗証番号の管理を徹底するよう呼びかけていくとともに、その他のセキュリティ対策も順次検討・実施していく予定。【了】

(*1)スパイウェア
パソコン内の個人情報などを収集し、データをスパイウェアの作成元に送るアプリケーションソフト。同ソフトはバックグラウンドで活動するため、利用者が気づかないうちに重要な情報が盗まれてしまう。主にフリーソフトなどをインストールする際にセットで組み込まれていることが多い。

(*2)キーロガー
キーボード操作を記録し、利用者が入力した情報を盗むソフト。こちらも利用者に気づかれないように活動する。