【トリビア】鳥の「とさか」の大きさは、グループ内の地位で伸び縮みする

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鳥の国ニュージーランドの研究結果です。「プケコ」という鳥のとさかを観察した結果、グループ内でリーダーになるととさかが大きく、地位が下がるととさかが小さくなることがわかりました。研究者は「空手の帯の色」に例えています。

鳥の「とさか」って、なぜ付いているんだろうって考えたことありますか?最新の調査の結果、同どうやらグループ内の地位を表す印らしいことがわかりました。

「鳥の国」とも呼ばれ、さまざまな野鳥の楽園であるニュージーランド。飛べない鳥の「キウイ」が有名ですが、比較的よく見かける固有種の1つに「プケコ」があります。プケコはニワトリよりも一回り大きいくらいのサイズで、やや長い足と首、青と黒のボディにくちばしの黄色と「とさか」の赤色が鮮やかな鳥です。

(写真は異なります)

そんなプケコの「とさか」について、NZ、マッセイ大学が調査しました。グループ内で果たしている役割と、とさかの大きさを分析すると、とさかの大きい鳥の方が、より多くの役割を果たしていたのだそうです。また、自分よりとさかの小さい鳥から攻撃されることも少ないことが分かりました。

逆に、自分より自分よりとさかが大きく、権力のある鳥が現れると、なんととさかは縮むのだそうです。相対的に地位が下がったことが、直ちに身体に現れるのです。

研究者のコディ・ディ博士によると、このように社会における立場を外見に表す生物は鳥だけではなく、人間を含めた全ての動物が何らかのアピールを持っているはずだといいます。人間の社会はもっと複雑であるため、単純に見えるものではありませんが、例えば「空手」の帯の色はそうした機能の1つ。

「帯の色を分けることで、黒帯は白帯よりも強いことを見た人全員に一目で分からせることができます」とか。

とさかは伸び縮みしていたとは!さらに、地位を表す印であるというのは驚きです。どんなものにも意味があるんだなぁと考えさせられる発見ではないでしょうか?

参考:Birds with Bigger “Badges” Rule the Roost
http://www.newswise.com/outlines/birds-with-bigger-badges-rule-the-roost-scientists-find?ret=/outlines/list&category=life&page=1