海老沼匡 (撮影:フォート・キシモト)

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今月26日より、2016年の五輪と同じブラジルはリオデジャネイロを舞台に開催される世界柔道。注目選手の一人は、言うまでもなくロンドン五輪柔道66キロ級銅メダリスト・海老沼匡だろう。

海老沼は、ロンドン五輪同級準々決勝戦で、優勢に試合を進めながらも一度は判定が相手選手を支持するという問題(その後、判定は覆った)の影響もあり、金メダルを期待されながらも準決勝戦で涙をのんでいる。

1日深夜放送、フジテレビ「すぽると!」では、3年後のブラジル五輪を見据え、今月末の世界柔道に臨む海老沼に行ったインタビューの模様を伝えた。

2011年の世界柔道では金メダルを獲得している海老沼だが、「自分はロンドンオリンピックで負けているので、その悔しさのほうが大きくて、世界選手権優勝は過去のこと。オリンピックで負けた借りを返す、そのチャンスを無駄にせず、しっかりと勝ちたい」と気を引き締めた。

また、ロンドン五輪の判定問題に話が及ぶと、「勝っていいのかなとか、韓国の選手も喜んでいたので。あれで人生が変わるわけじゃないですか。オリンピックっていうのは、みんなそういう気持ちできているので、どうなのかなっていうお人好しの自分もいて、そのまんま気持ちを切り替えれず(次戦で敗れた)」と振り返った海老沼は、このときの教訓から「ロンドンオリンピックで一番足りなかったのはタフさ、図太さ。そこをしっかり取り入れていったら、もっと違う自分になれる。負けて強くなるタイプなので練習しかない」と語った。

さらに、世界柔道も五輪のための通過点とする海老沼は、「世界選手権で金メダルを獲ることによって、来年、再来年に繋がってくると思います」と話すや、「次のオリンピックのときにちゃんと金メダルを獲って“ロンドンのときに負けてよかった”と言えたら最高だと思います」と意気込みを述べた。

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