世界中で愛されているスポーツメーカーのナイキ。スポーツに疎い人でも、知らない人はいないほどの人気メーカーです。さて、ナイキといえば、平仮名の「し」を左右逆にしたような、釣り針のような流線形のロゴがおなじみですが、このロゴは何がモチーフになっているのかご存じですか? ナイキの広報さんに聞いて調べてみました。

ナイキ(NIKE)のブランドが誕生したのは、今から42年前の1971年。それと同時に、ロゴデザインも誕生したそうです。ちなみにナイキというブランド名は、ギリシャ神話に登場する女神「ニケ」にちなんでつけられました。

「なんでニケにちなんでいるのにナイキなの?」と思うかもしれませんが、ニケはローマ字表記で「Nike」。これを英語読みにするとナイキなのです。意外と知らない人もいますよね。

ニケは「勝利を擬人化した女神」とされているので、スポーツメーカーにはぴったりの名前ですよね。

ナイキの釣り針のような形のロゴは、アメリカ・ポートランド州立大学でグラフィックデザインを学んでいた学生キャロライン・デビッドソンによってデザインされたものです。

ナイキの創設者であるフィル・ナイトが同大学で講師をしていたことがきっかけで知り合い、デザインをすることになったといわれています。

ロゴデザインも、ブランド名の由来となった女神ニケをモチーフにしたもの。このデザインは「躍動感」や「スピード感」を表現しているそうです。1971年に誕生したこのロゴは1972年から展開され、現在まで使用されています。

ブランド創設とともに誕生したナイキのロゴですが、実はこのロゴには名前がついていることをご存じでしょうか? 

ロゴの名前は「SWOOSH」(スウッシュ)というそうです。SWOOSHとは「シュシュっと音を立てる」、「ビューンと音を立てる」という意味の言葉。「躍動感」や「スピード感」を表現しているロゴにふさわしい名前ですよね。

「勝利の女神」であるニケの像をモチーフとし、「躍動感」や「スピード感」といった、プレーヤーの背中を後押ししてくれるような意味が込められているナイキのロゴ。スポーツメーカーのロゴはこうあるべきという、お手本のようなものですね。

(貫井康徳@dcp)