20130414湘南戦
浦和にとって16日間で5試合という厳しい日程の5試合目の湘南戦です。
この日の埼スタは、曇りでサッカーをやるにはちょうど良いくらいの気温でしたが、風が強めだったのでボールが戻されたり、思ったより伸びたりして、難しいコンディションでした。

浦和のスタメンは、ACL・全北現代戦と同じ今シーズンの主力メンバーです。これは相手の湘南が未だ未勝利であることに対し、簡単な戦いは無い、手を抜くと痛い目に合うぞ、というミシャ監督のメッセージでしょう。

20130414湘南戦ゴール裏
対する湘南は負傷で戦列を離れていたキリノが復帰してスタメン。ちょっと嫌な奴が戻ってきたなと思っていたのですが、浦和の守備陣は旨く対処していました。

湘南はDFラインを高めに設定してハイプレスで戦いを挑んでくるというイメージがありましたが、浦和の最終ラインに対しては、あまりプレスをかけて来なかったですね。どちらかと言うと、コンパクトに配置して待ち受け、浦和のDFラインからのパスが出たところで何とかしようという感じ。
湘南が引き気味でプレスも強く無かったこともあって、浦和のパス回しは余裕があるように見えました。特に槙野と森脇の攻撃参加は効果的で、湘南は”6人目の選手”への対応を苦慮していたようです。
ただ、引いて守る相手を崩すのは難しいのは当然で、なかなか得点には結びつきません。

20130414湘南戦・興梠慎三
先制は前半30分でした。柏木、宇賀神、興梠のパス交換から、柏木がDFラインの裏へ浮き球のパス、これに走り込んだ興梠が右足の先をちょこんと当ててゴール!!!足が届くかどうかギリギリのところでしたから難しいシュートだったと思いますが、難しい方が決められるという興梠らしいゴールでした。(その後に迎えたどフリーのチャンスは、クロスバーに当てちゃいましたし(汗)。)
興梠は、なかなか点が取れずに悩んでる感じでしたので、これで吹っ切れてくれるといいですね。

興梠の記念すべき浦和移籍後初ゴールで完全に浦和ペースになり、決定機も何回かありましたが、追加点がなかなか入りません。
4/3のACL・全北現代戦で決定機を何度も外した結果、逆転負けを喫した苦い記憶が蘇ってきましたが、その空気を払拭したのは、今季不調だった柏木陽介でした。
20130414湘南戦・柏木陽介
後半28分、柏木のふんわりと上げたCKが直接ゴールネットを揺らして浦和が2点目。強い風を利用した頭脳的なゴール・・・と言いたいところですが、本人曰く「狙ってません!」だそうです(笑)。

結局、興梠と柏木のゴールで、2ー0で浦和の勝利となりました。
湘南のチャンスは、後半40分くらい(だったかな?)の浦和のDFラインのパスミスが湘南の選手へ渡ってしまい、ゴールまでぽっかりと前が空いてしまった時くらいですかね。内容的には実力差を見せつけて完勝といったところでしょう。

この試合の評価は、マッチアップして引いた布陣という比較的苦手なタイプの相手に対して完勝したこともあり、僕は悪くないと思っていますが、決定機はもっと沢山あったので、そこを不満に思う人もいるかもしれません。原口元気のところには4〜5回くらい決定機があったと思うし、柏木も惜しいシュートが2回くらい、興梠もクロスバーに当てたのがあったし・・・決定機が全部入ったら7〜8点くらいは取れたかも?まあ、そういったところの精度を上げて行くのは今後の課題ということでしょう。

次節は、今季無敗というか、去年から17戦無敗の大宮との「さいたまダービー」です。この無敗記録は、去年の「さいたまダービー」から始まっているので、必ずや「さいたまダービー」で終わらせたいですね。
大宮は、湘南とは違ってハイプレスを敢行してくると思いますから、簡単な試合にはならないでしょう。しかし、プレスをかわして隙を突くのがミシャサッカーの狙いですから、慌てずに戦えば必ずや勝機は訪れると思います。「さいたまダービー」は絶対に負けてはならない戦いです。

20130414湘南戦・左SBの鳩
おまけ1:浦和の左SBの位置はが守ってました。

20130414湘南戦・NIce Shut Out!!
おまけ2:今季からホーム埼スタで完封勝利した時は、この画像がビジョンに現れます。