作詞家の秋元康氏

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秋元康氏らが仕掛け人となり、アラフォー女性の雑誌「DRESS」が来春創刊される。

29日に都内で、幻冬舎グループの出版ベンチャー・株式会社gift(ギフト)の設立発表会が行われ、作詞家の秋元康氏、エイベックスの松浦勝人社長、サイバーエージェントの藤田晋社長らが、顧問や会長の役職に就いたと発表。そこからの、第1弾プロジェクトとして来年4月1日、アラフォーの未婚女性をターゲットにした雑誌「DRESS(ドレス)」を創刊すると、併せて発表があった。

その雑誌を作る現場には、「美魔女」というジャンルを生み出し、注目を集めた(光文社発行の)雑誌「STORY」と「美ST」の元編集長・山本由樹氏が取り仕切る。新雑誌を核にしたビジネス(宿泊やレストラン予約、誌面連動オリジナル通販、会員制SNS…など)までを視野にしていると、細かい説明があった。

山本氏は「これまで、既婚者向けの雑誌しか作ってこなかった。国勢調査の数字では、アラフォー世代の3人に1人が独身者だ。都市部では、2人に1人という極端な数字もある。独身のアラフォー女性のために雑誌をつくることは、私の宿題になっていた」とキッカケを話した。

それぞれの年代を考え、メッセージとして入れ込むのは「30代までは“練習”。40歳からが“女の本番”」と語った。“LOVE40”と言葉を用い、「40代という年齢を愛する」ということを訴えた。

この雑誌のために設立されたベンチャー会社の名誉顧問となった、秋元氏。来場者に向かっての挨拶で「山本編集長とは、知り合ったばかり。付き合いが浅い」と話し、依頼されたときのエピソードとして「電話やメールで済ませてしまうこの時代に、わざわざ直筆の手紙で思いを届けてくださった。このことからもクリエイティブという力があることが感じられた。きっと、giftという会社は伸びていくだろう」と話した。

秋元氏は、続けて「ものづくりというのは、合議制ではなかなか上手く出来ない。多数決では、成り立たないことが多いと思っている。各自が思いを込めて、『これだ!』と思って、突っ走るから何かが生まれる」と持論を紹介した。「もちろん、失敗もありますが…」と付け加え、「あるときは自分が走り、そしてあるときはその人に100%を託すことがあるだろう」とこれからの判断、思い切りの部分について述べていた。


■株式会社giftの経営陣
・最高顧問:秋元康 (作詞家)
・名誉会長:松浦勝人 (エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 代表取締役社長)
・取締役会長:見城徹(株式会社幻冬舎 代表取締役社長)
・取締役副会長:藤田晋(株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長)
・代表取締役社長:山本由樹(元「STORY」「美ST」編集長)

■新雑誌「DRESS」
・創刊;2013年4月1日
・発行形態:月刊、毎月1日発売
・体裁:無線綴じ、A4変型判
・定価:税込680円
・発行部数:創刊号30万部、通常号15万部
※以上、現段階の情報