ピラミッドの正体に迫る!白熱!「ピラミッド5000年パネルディスカッション」

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 世界4大文明の一つ、古代エジプト文明の象徴として世界中の人々がその存在を知るギザの大ピラミッド。これは紀元前2700から2500年代に建造されたと伝えられているピラミッドの中でも最大規模を誇り、クフ王の墓として知られているが――それが、すべて嘘だったとしたら。

 ギザの大ピラミッドに関して37年間にも渡る調査と研究を実施、6年間徹底的に検証して“真実”を導き出したドキュメンタリー映画『ピラミッド 5000年の嘘』。人類史上最大の「嘘」を暴き、文明進化の歴史さえも覆してしまう本作の発表は、ピラミッドをめぐる学説の真偽に強い衝撃と多くの論争を巻き起こそうとしている。そんな中、2月18日の公開を前に、記念イベントとして「ピラミッド5000年パネルディスカッション」が開催され、各業界の専門家たちが集まりピラミッドについて熱い議論を交わした。

飛鳥昭雄(サイエンスエンターテイナー)
アミール・ゴネイム(エジプト専門旅行代理店 ARGトラベル代表取締役)
菊川匡(東京理科大学 理学部 応用化学科 中井研究室 博士後期課程/古代エジプト美術館館長)
倉橋日出夫(作家・考古学ジャーナリスト)
大地舜(グラハム・ハンコック「神々の指紋」翻訳者)
宮下佐江子(古代オリエント博物館 学芸部長) 

 各分野の有識者6人が集まったディスカッションは、大いに白熱した。

――ピラミッドに対する想いをそれぞれ一言づつ

宮下:ピラミッドとは何なのか、大昔から議論されていますが、この映画で色々な計測をしているというのは非常に面白かったと思います。

大地:15年前の「神々の指紋」では、様々な総論を巻き起こしましたが、その後、トルコで巨石文明が見つかったり、環境ではなく宗教から文明が発達したという説が多くなってくるなど、だいぶ当時とは状況も変わってきたと思います。

倉橋:持論ですが、ギザのピラミッドだけでなくピラミッド全体が、ある惑星と対応関係があると考えております。

菊川:ピラミッドに貼ってあったタイルやピラミッドを作った道具であるノミや石器、巨石、ミイラなどを私の美術館では展示しております。

飛鳥:世界7不思議の中で、現在残っているのはピラミッドだけです。映画を見て合点が行くところがたくさんありました。

アミール:自分の家は、ピラミッドの700メートル隣にあるのですが、ピラミッドは言葉じゃ説明できない存在です。自分の墓もピラミッドにしたいです(笑)