――ギザのピラミッドは本当にクフ王の墓であるか

【賛成派】
菊川:ある一定の期間しかピラミッドは作られていない。その後は王家の谷に埋葬されている。他の場所から王家を埋葬されている場所が見つかっていない。そういったことを考えると、やはりピラミッドはクフ王の墓であると思う。お墓以外にも神殿的な意味合いも込められて作られたのだろう。

宮下:(建設者の)4,000人がどういった単位であるかわからない、1日4,000人かも知れない。今の時代もそうですが、当たり前のことは文献に残さないので、資料がないのは当然。碑文の読み方というのはいろんな風にとれてしまう。

アミール:ピラミッド建設にあたっては、何の証拠も見つかっていない。であるのであれば、クフ王の墓だと信じた。

【反対派】
大地:実際にピラミッドを見てみて、覆われていた結晶石の年代を調べると、クフ王の時代よりも、もっと古い事が判明している。

倉橋:ピラミッド内の天上部屋の落書きはクフ王の落書きとされているが、当時よりも古い字が書いてある。また、古代エジプト技術であれだけの精密なものが作れるはずがない。

飛鳥:ヘロドトスが残した記録を元に奴隷10万人で作ったなど、以前は言われていましたが、その後見つかった資料によると、自由人が4,000人で作ったと記されている、建設期間なども考えると現実的にクフ王の墓である訳がない。

――ピラミッドは現代テクノロジーを超えているか?

【賛成派】
菊川:機械を使わずに、パワーで石の加工するという技術に関しては、今よりも優れていた可能性は高い。

倉橋:今の時代の人たちでも作れないということはわかりますよね? ピラミッドを初めてみた時に、これは人間業じゃないだろうと思った。通路の精密さを調べると、やっぱり今の技術でも難しいし、とても古代人の知識で作られたとは信じられない。宇宙人なのか、古代文明なのか。とんでもない人たちが作ったと思う。

アミール:宇宙人の仕業とは言いたくないのですが、人間が100パーセントとも言えない。人間を超えた人たちが作った可能性は高いと思います。

飛鳥:スフィンクスを見ると、砂漠地帯にも関わらず水の浸食跡が見つかる。石灰岩のため、そこに常に水があったのであれば溶けてしまっているはず。ということは、大洪水が起こった証拠ではないか。それによって文明が寸断されたが、生き残った人たちが各地に知識を持ったまま広がったのではないだろうか。

倉持:スフィンクスに関しては、雨ですよ。一万年前くらいにスフィンクス神殿が作られた事になりますが、そんな技術は当時ではあり得ない。

【反対派】
宮下:この映画の様に現代の技術である程度、解明できているということは、現代のテクノロジーを超えていないのではないか。たしかにすごいとは思いますが、超えてはいなんじゃないだろうか? いろんな古跡を調べていますが、至る所で何年かに一度は洪水があるという事はすでに判明しております。今の時代にできないと言われているのは、作る動機がないからです。人間動機があれば、いろんなことができると思いますよ。