ミランからキエーヴォへレンタル移籍したFWアルベルト・パロスキは、自身が正しい場所にいることをすぐに理解したようだ。カルロ・アンチェロッティ元ミラン監督による「将来が嘱望される若手」というレッテルをはがしたいと願うパロスキは、再び自身のリズムで走り出すことを望んでいる。

「誰もがいつかはミランにたどり着きたいと願うものだ。すでにそこにいた選手であれば、なおさらだよ。僕は失った時間を取り戻さなければならない。素晴らしいチャンスを提供してくれたキエーヴォのおかげでもあって、僕はそれにトライするよ」

「キエーヴォの環境がとても素晴らしいことは間違いない。ファンタスティックなグループだよ。テクニカルスタッフやメディカルスタッフも含め、キエーヴォは本当に素晴らしいファミリーのようなんだ。これ以上の歓迎を受けられることはないだろうね」

パロスキは明確な考えを持っており、多くのゴールを決めたいと願っている。

「少なくとも100ゴールは決めたい。チームでは残留を勝ち取りたいね。個人的には2ケタ得点を記録したい。うまくやれるように願っているよ。若手にとってキエーヴォは理想のクラブなんだ」

それは、キエーヴォ経由でスクデットにふさわしい選手への成長したプレーヤーたちの歴史が証明している。特に、多くのフオリクラッセに囲まれ、勝者のメンタリティーを吸収できるのが当然のミランにいた彼のような選手にとってはなおさらだ。

パロスキはミランFWフィリッポ・インザーギと深い関係を保っている。

「彼は友人で、ケガをしたときにたくさんのアドバイスをしてくれた。ずっと感謝し続けるよ。よく連絡しているんだけど、彼は本当に素晴らしい」

だが、今の彼はあくまでキエーヴォのことだけを考えているそうだ。

「ミランは僕を大きく成長させてくれた。子供の僕を入団させてくれ、トップクラスのサッカーを経験させてくれた。あれだけのカンピオーネたちがいれば、ピッチ内外で学べるに決まっている。でも、僕の今はキエーヴォなんだ。ここにいることをすごく幸せに思っている」